石壁に百合の花咲く

いちレズビアンの個人的メモ。

同性婚した教員の解雇を学校が拒否 逆に校名から「カトリック」の名を外す 米インディアナ州

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米国インディアナポリスのカトリック校が、同性婚している教員を解雇せよとする大司教区の指示には従わないと決定し、逆に校名から「カトリック」の名前を取り去りました。反対の話なら腐るほど聞くのに! 快挙!

詳細は以下。

www.pride.com

この学校、ブレボーフ・ジェズウィット・プレパラトリー・スクール(Brebeuf Jesuit Preparatory School)による公式発表はこちらです。

brebeuf.org

以下、公式発表より一部引用して訳してみます。

ブレボーフ・ジェズウィットは、有能で資格要件を満たしている教員を、同性同士の婚姻における配偶者であるからという理由で解雇せよとする大司教区の主張および指示を謹んでお断り申し上げました。

Brebeuf Jesuit has respectfully declined the Archdiocese’s insistence and directive that we dismiss a highly capable and qualified teacher due to the teacher being a spouse within a civilly-recognized same-sex marriage.

祈りを込めた熟考ののち、当校は、大司教区の指示に従うことは、この特定の事柄についての当校の良心を侵害するだけにはとどまらないと判断いたしました。大司教の指示に従えば、それが先例となって、今後も当校の運営や管理に対する発言および決定の権限に干渉してもよいということになってしまうでしょう。しかし、このような権限は、これまで歴史的に、ブレボーフ・ジェズウィットの指導者たちだけが有してきたものなのです。

私たちはまた、この指令に従うことによって、当校のたいへん有能で資格ある教員や職員が害を受けるということも認識しています。

After long and prayerful consideration, we determined that following the Archdiocese’s directive would not only violate our informed conscience on this particular matter, but also set a concerning precedent for future interference in the school’s operations and other governance matters that Brebeuf Jesuit leadership has historically had the sole right and privilege to address and decide.

What’s more, we also recognize the harm that adhering to this mandate would cause our highly capable and qualified teachers and staff.

それでこの学校、同性婚をしている教員を守って、校名についてたカトリックの名を捨てることにしたんだそうです。もうちょっと詳しく言うと、カトリックのイエズス会の学校としてのアイデンティティーはこれまで通りだけれど、大司教区の命令や決定によって学校の任務や運営を変えることはない(ここ、原文でも太字で書かれてます)とのこと。こんな学校、初めて見た……! こういう例が今後どんどん増えていくといいな。