2019年8月28日から9月7日にかけて開催された第76回ヴェネツィア国際映画祭で、チリ映画『El Príncipe(原題)』がクィア獅子賞を受賞。LGBTテーマやクィア・カルチャーを扱った映画の最高賞であるこの賞をチリの作品が取ったのは初めてだそうです。
詳細は以下。
セバスティアン・ムニョス(Sebastián Muñoz)監督による本作品は、マリオ・クルス(Mario Cruz)の同名小説を原作としており、主演はアルフレド・カストロ(Alfredo Castro)とフアン・カルロス・マルドナド(Juan Carlos Maldonado)。ストーリーは、酔って犯罪を犯した男ハイメ(マルドナド)が刑務所で「ポトロ」と呼ばれる男(カストロ)と出会い、関係が生まれるというものだそうです。トレイラー(以後字幕付き)は以下。
受賞の瞬間と、監督による受賞コメントの動画はこちら。
Exclusivo! El premio LGBT del prestigioso Festival de Venecia es para la película chilena “El Principe” de Sebastián Muñoz! Es la primera vez que una película chilena gana el @QueerLionAward! https://t.co/58wPjgnJrV #Venezia76 pic.twitter.com/AmvS6WGwKF
— Cinemachile (@cinemachile) 2019年9月6日
Exclusivo! Por primera vez una película chilena gana el @QueerLionAward del Festival de Venecia! El premio LGBT del prestigioso festival es para “El Principe” de Sebastián Muñoz! https://t.co/58wPjgnJrV felicidades @ElPrincipeMovie #Venezia76 pic.twitter.com/RDqEWbeYmf
— Cinemachile (@cinemachile) 2019年9月5日
上記の受賞コメント動画によれば、クィア獅子賞の受賞は監督にとって予想外で、それは本作品が「LGBTのニッチに焦点を当てた映画ではない」からだとのこと。でも、「わが国ですべての人が恐れることなくお互いを愛せるようになるために」、この受賞は大切だと考えているそうです。
なお、今ちょっと調べてみたんですが、原作小説はメキシコのAmazonにもスペインのAmazonにもないみたいですね。映画のDVD化を待つしかないかー。