石壁に百合の花咲く

いちレズビアンの個人的メモ。

『El Príncipe(原題)』がヴェネツィア国際映画祭でクィア獅子賞に チリ映画で初

f:id:miyakichi:20190908175233j:plain

2019年8月28日から9月7日にかけて開催された第76回ヴェネツィア国際映画祭で、チリ映画『El Príncipe(原題)』がクィア獅子賞を受賞。LGBTテーマやクィア・カルチャーを扱った映画の最高賞であるこの賞をチリの作品が取ったのは初めてだそうです。

詳細は以下。

www.adnradio.cl

セバスティアン・ムニョス(Sebastián Muñoz)監督による本作品は、マリオ・クルス(Mario Cruz)の同名小説を原作としており、主演はアルフレド・カストロ(Alfredo Castro)とフアン・カルロス・マルドナド(Juan Carlos Maldonado)。ストーリーは、酔って犯罪を犯した男ハイメ(マルドナド)が刑務所で「ポトロ」と呼ばれる男(カストロ)と出会い、関係が生まれるというものだそうです。トレイラー(以後字幕付き)は以下。

受賞の瞬間と、監督による受賞コメントの動画はこちら。

上記の受賞コメント動画によれば、クィア獅子賞の受賞は監督にとって予想外で、それは本作品が「LGBTのニッチに焦点を当てた映画ではない」からだとのこと。でも、「わが国ですべての人が恐れることなくお互いを愛せるようになるために」、この受賞は大切だと考えているそうです。

なお、今ちょっと調べてみたんですが、原作小説はメキシコのAmazonにもスペインのAmazonにもないみたいですね。映画のDVD化を待つしかないかー。