米国カリフォルニア州のハイスクールで始めて開かれたGSA(『ゲイ・ストレート同盟』学校をあらゆるジェンダーと性的指向の生徒にとって安全な場所にするための活動をする学生クラブ)の集まりが、異性愛者の生徒らによって潰されました。
米国の高校や大学にはこのGSAがあるところが多いんですが、カリフォルニア州米カーズフィールドのフロンティア・ハイスクール(Frontier High School)では、先週初めてそのGSAのミーティングが開かれたのだそうです。ところがそこに異性愛者の生徒らがトランプ大統領の「メイクアメリカグレイトアゲイン」旗を持って押しかけ、ミーティング参加者を「オカマ(faggots)」呼ばわりして嘲笑したり、後をつけ回したりするなどの嫌がらせをし、集まりそのものを潰してしまったとのこと。
「(GSAの)子供たちは、MAGAの旗を持っている(アメリカ合衆国学校農業クラブ連盟の)子たちと、手をつないで『これが正しいことだ』と叫んでいる異性愛者の子たちに出くわしました」と、保護者のひとりはFacebookに書いている。
「わたしの息子が言うには、最近学校では、アメリカ合衆国学校農業クラブ連盟の子たちと、誰でも彼らが『リベラル』だと決めつけた子たちの間の緊張が(ひどくなっている)。学校のゲイ・コミュニティは、あきらかに彼らがちょっかいを出すと決めた対象なんです」
“They were met [with] the [Future Farmers of America] kids with MAGA flags and straight kids holding hands yelling ‘this is what’s right,’” a parent of one of the students wrote on Facebook.
“My son says lately the tension at that school [has increased] between FFA and any kids they’ve determined as ‘liberal.’ The gay community there is apparently the one they’ve decided to mess with.”
ちなみにGSAを敵視する生徒の中には、「トランプ2020」と書かれた巨大な旗を振っていた子もいたそうで――こんなん、もう完全にボストンのストレート・プライド・パレードのハイスクール版じゃん。大人が差別やマイノリティいじめをしても罰されないのだ、それどころか大統領でいられさえするんだというところを毎日見ていたら、そりゃこういうことをする子たちも出てくるだろうよ。カーン郡の学校区は現在この件について調査中とのことですが、それでどこまでこのハラスメントが食い止められるのか、あたしは疑問に思っています。