石壁に百合の花咲く

いちレズビアンの個人的メモ。

ダラスのヘテロ・プライド、なんとも皮肉な結果に

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2019年11月26日に米国テキサス州ダラスで開催された「異性愛者のプライド(ストレート・プライド/ヘテロ・プライド)」マーチが、なんとも皮肉な結果に終わったと報じられています。参加者は男性ふたりのみで、実質的に「男ふたりが連れ立って歩くマーチ」になったんだそうです。

詳細は以下。

elpais.com

米国では2019年6月、まずボマサチューセッツ州ボストンで「異性愛者のプライド」マーチが開催され、約200人の参加者を集めました。The Guardianによると、この参加者らがマイクを持って公立学校でのLGBTQ教育や、子供の同性愛に反対してみせる一方で、約1000人ものカウンター・プロテスターが虹やポジティブなメッセージでやり返していたとのこと。

で、そこから約5か月後、テキサス州ダラスでも同様の「ストレート・プライド」が開催されたわけですが。蓋を開けてみたら、こんな有様だったんだそうです。

  1. 参加者は2名のみで、ふたりともボストンからわざわざ約3000km弱の旅をしてやって来ていた
  2. 地元オーガナイザーのTeresa Stephens Richenbergerさえ参加していなかった

この事態はあっという間にTwitterでのジョークのネタになった、とEl Paísは説明しています。

「そんなわけで、ダラスのヘテロ・プライドは、共通点の多いふたりの男が散歩することで終わった」と、マシューと呼ばれるTwitterユーザーは書いた。「どうぞご一緒にお幸せに!」

"Así que el orgullo hetero de Dallas ha terminado con dos hombres que tienen mucho en común dando un paseo", escribió un tuitero llamado Matthew. "¡Espero que sean muy felices juntos!".

ダラスのこの結末って、まるで、「国際女性デーに『男性デーはないのか』と文句を言う人は、誰かから国際男性デーの日付を教えてもらったところで、肝心の国際男性デーにはほとんど何もしない(ことが多い)」という現象みたいですね。ひょっとしたらこれも毎年の恒例行事になるのかしら。