新型コロナのため社会的距離の確保が要請されている米ニューヨーク・シティーで、2020年3月20日、あるカップルが司式者にビルの5階からガルシア=マルケスの『コレラの時代の愛』を朗読してもらい、歩道で結婚したそうです。
詳細は以下。
動画はこちら。
just witnessed the most incredible thing. after being read a passage from “love in the time of cholera” from a marriage officiant 5 stories up, down below, these two souls were married on the streets of upper manhattan. what. a. coronavirus. moment. pic.twitter.com/8MBOj5VLlp
— Talal Ansari (@TalalNAnsari) March 21, 2020
このカップル、ライリー・ジェニングス(Reilly Jennings)さんとアマンダ・ウィーラー(Amanda Wheeler)さん近影。
here’s the happy couple pic.twitter.com/WVFQMNSd6k
— Talal Ansari (@TalalNAnsari) March 21, 2020
式の最初の辺りの動画。
and here’s the first part of the ceremony pic.twitter.com/3AaMMSRFzs
— Talal Ansari (@TalalNAnsari) March 21, 2020
ジェニングスさんによる説明と、写真。
ざっとまとめると、このカップルはもともと10月に結婚する予定だったのが、(1)新型コロナウイルスのため式場が使えなくなる可能性があること、(2)ウィーラーさんの働くジムがパンデミックで休業となり、収入面での不安があることなどから予定を早めてこうなったのだそうです。なお、3月19日に結婚許可証を取りに行った時点ではまだ役所(Marriage Bureau)は開いていたのに、翌日にはもう無期限の閉鎖となってしまい、ふたりは結婚式をつかさどる資格を持っている人を必死で探したとの由。それで友人のマット・ウィルソン(Matt Wilson)さんが有資格者だとわかり、司式を頼んで、ウィルソンさんの住んでいるアパートメントの下の歩道で動画の通り式を挙げたんだそうです。
またそこで『コレラの時代の愛』を朗読したっていうあたりが面白いやね。あれってコレラが大流行した時代の愛の物語だし、そもそもタイトルの"cólera"っていう言葉が一種の掛詞だったりもしますから。おめでとうございます、どうぞお幸せに。