石壁に百合の花咲く

いちレズビアンの個人的メモ。

トランプ政権、医療分野でのLGBTQ保護規定を撤廃か

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トランプ政権が、LGBTQの人々を医療の場で差別から守るための規定を廃止する方向に動いていると報じられています。このパンデミック真っ最中のどさくさに、なんてことをしてくれるんだ。

詳細は以下。

www.politico.com

Politicoによると、トランプ政権が書き換えようとしているのは、「性とジェンダー・アイデンティティに基づく医療差別を禁止したオバマケアの第1557条の規定」だとのこと。この規定についてのこれまでの経緯は、こう。

オバマ政権は、LGBTQの患者が必要としているケアの提供を拒絶されたり、怯えのために必要なケアを求められずにいたりするという擁護者や医療専門家の意見を受けて、差別なき保護を提供する方向に動いた。この広範な規則はまた、トランスジェンダーの患者に初めて具体的な保護を提供し、中絶を受けた女性の保護を拡大した。しかし、宗教団体が訴訟を起こした後、2016年に連邦判事がこれらの保護をブロックし、トランプ政権はこの規定が完全な効力を発揮するより前に着々とその効力を弱めてきた。

The Obama administration moved to create its non-discrimination protections in response to advocates and health care experts who said that LGBTQ patients were being turned away from necessary care or intimidated from seeking it out. The broad rule also offered specific protections for transgender patients for the first time and extended protections for women who had abortions. But a federal judge in 2016 blocked those protections following a lawsuit from religious groups, and the Trump administration has steadily worked to weaken the rule before it could take full effect.

それが今度は、規定の効力を弱めるだけではあきたらず、LGBTQピープルへの差別禁止そのものをスクラップにする動きが出てきているというわけ。今年の2月にもカトリック系の病院がトランスジェンダーの患者の治療を拒否して問題になっていたばかりなのに、今度はそれを連邦レベルで合法にすると?

ちょっと前にテキサス州やオハイオ州がCovid-19のパンデミックに便乗して人工妊娠中絶を規制したりしてましたけど、まさか連邦政府までが似たようなことに乗り出すとは。いや、「まさか」でもないか、大統領がトランプで副大統領がペンスじゃ。これを食い止められる力が米国に残っていることを願うばかり。