ペルー政府が、新型コロナで死亡した医療従事者の同性パートナーを故人の親族として認め、補償などの対象とすると発表しました。
ペルー司法・人権省からの発表はこちら。
Esta norma incluye, por primera vez, el reconocimiento a parejas del mismo sexo, bajo los principios de igualdad y no discriminación.👉 https://t.co/2Ix83OJCOp pic.twitter.com/kNlPeLLOUS
— Ministerio de Justicia y Derechos Humanos (@MinjusDH_Peru) August 22, 2020
同国では平等な結婚はまだ実現せず、裁判で争われているところ。しかしながら上記ツイートによれば、「平等と無差別の原則のもと」、今回初めて同性カップルを明示的に認めることになったのだそうです。なお、同性パートナーが故人の遺族として補償を受けるためには、2人の証人による宣誓供述(書)や、故人と少なくとも2年間同居していたことを証明する書類などが必要だとのこと。
これはこれで画期的なことだけれど、昔米国で同性カップルが利用できるドメスティックパートナーシップやシビルユニオンなどの制度が進み始めたのはAIDS禍によるものだった*1ことをちょっと思い出してしまいました。あのときもやはり、疫病で人がどんどん死んでいく中、それまでは「なかったこと」にしておけた同性カップルの存在をついに無視し切れなくなって法整備が進んだんですよね。結局、いわば社会のケツに火が付いた状態にならないとなかなか制度のアップデートはされにくいってことなんでしょうか。早く世界中が、先日Redditに貼られていたこのやりとりの、答えの方みたいになればいいのに。
In Canada, we just call it marriage...
ざっくり訳:
あなたの住んでいるところでは同性婚はどんな風に見られてますか?
How is same-sex marriage viewed where you live?
カナダではただ結婚って呼ぶよ、そして、ホッケーじゃないんだから誰がどっちのチームでプレイしてようと誰も気にしないよ
In Canada, we just call it marriage, and sins it's not hockey, nobody really cares which team you're playng for
*1:このへんについてはアンドリュー・サリヴァン著『同性愛と同性婚の政治学――ノーマルの虚像』(明石書店)が詳しかったと思います。