石壁に百合の花咲く

いちレズビアンの個人的メモ。

プッシー・ライオット、プーチン誕生日にプライド・フラッグ掲げ拘束される ロシア・モスクワ

Kill Sexist

パンクバンド「プッシー・ライオット」の活動家らが、ロシアのアンチLGBTQな政策に抗議するため、プーチン大統領の2020年の誕生日(10月7日)に複数箇所でレインボー・フラッグを掲げました。翌日少なくとも5人が警察によって拘束されたとのこと。

詳細は以下。

www.nbcnews.com

プッシー・ライオットはロシアの反体制パンク・ロックバンドで、これまでにもさまざまな抗議活動をおこなっています。もちろん当局からは目の敵にされています。詳しくはこのへんをどうぞ。

www.bbc.com

www.billboard-japan.com

www.cnn.co.jp

そのプッシー・ライオットが10月7日、ロシアの連邦保安局、大統領府、文化省、最高裁にプライド・フラッグを飾りました。彼女らは写真をFacebookに上げて、以下の7つの要求を発表。

  1. チェチェンでのゲイ、レズビアン、トランスジェンダー、クィアの人々の殺害および誘拐について調査すること
  2. LGBTQコミュニティを援助する活動家および団体へのいやがらせをやめること
  3. ジェンダーや性的指向による差別に対する禁止法を作ること
  4. 同性パートナーシップを法制化すること
  5. 同性カップルの家庭への嫌がらせをやめ、これらの家族から子供たちを取り上げるのをやめること
  6. 「非伝統的な性的関係プロパガンダ」法を、差別的で、かつ表現の自由に対する侵害であるとして撤廃すること
  7. 10月7日をLGBTQ可視化の日とすること

写真はTwitterでも見ることができます。

プッシー・ライオットの公式Twitterアカウントはさらに、この後5人のメンバーが拘束されたと説明しています。逮捕の瞬間の映像も公開されています。

ちなみに最近、ロシアでは代理母の協力で子供を得たゲイ男性らが、赤ちゃんの「人身売買」容疑で逮捕される危機にあると報じられたばかり。上記の要求の背後には、こうした事情もあると考えてよさそうです。