度重なる同性愛嫌悪発言が原因でラグビー豪代表から追放されたのち、フランスのチームに加入したイズラエル・フォラウ選手が、チーム用のWhatsAppでチームメイトから大量のゲイポルノを送りつけられたそうです。「犯人」は、「おどけ者(joker)」のあだ名を持つジミー・マロニー選手。
詳細は以下。
上記によると、この話はコーチのアンドリュー・ウェブスター氏がオーストラリアのラジオ局のポッドキャストで披露したものだとのこと。上記リンク先で音声も聞けますが、それによると、フォラウ選手がカタラン・ドラゴンズに加入してチームのWhatsAppグループに入ったあと、マロニー選手が「がまんできずに」彼に大量のゲイポルノを送りまくったのだそうです。ははは。
フォラウ選手のホモフォビックな過去発言は、うちのブログでも2018年に紹介したことがあります。詳しくは以下をどうぞ。
この人はこれでむちゃくちゃ批判されてスポンサーからも契約を着られたのですが、懲りるどころか自分は迫害の犠牲者だとほのめかし、2019年4月にもまた以下のようなInstagramポストを上げたりしてたんでした。内容は、「ホモセクシュアル」を「姦通者」や「泥棒」などと並べた上で、「地獄が待っているぞ! 悔い改めよ!」と述べるというもの。
この後、彼は2019年5月にオーストラリアラグビー協会に契約を打ち切られています。
その後フォラウ選手がカタラン・ドラゴンズと1年契約を結んだときには、各方面から同クラブへの失望や懸念を表明する声が上がっていました。
www.euronews.com
www.theguardian.com
で、これに加えて実はチームメイトからもゲイポルノの大量送付をくらっていたということが今回わかったというわけ。まあ、これぐらいされても文句は言えないんじゃないの。パブリックフィギュアが公の場でいじめや差別を煽動することの有害さを思えば、これでもまだ足りないぐらいだよ。こういう煽動を真に受けて同性愛者の子どもを家から追い出してホームレスにしてしまう親や、自分は地獄行きだと思って心底怯える子供がどれだけいると思ってんだ。それにだいたい、聖書を根拠にゲイは地獄行きだというのなら、フォラウ選手だってほぼ確実に地獄行きのはずでしょ、今時混紡じゃないウェアだけを身に着けて*1ラグビーしてるわけないし。それなのにオーストラリア史上最悪のあの森林火災は同性婚と中絶のせいにして、「おれがコットンとポリウレタンの混じった靴下をはいたせい」には決してしないっていうのがこういう人の卑怯なところだよ。チームメイトからWhatsAppでからかわれる程度で済んでるのは、まだ厚情を受けてるうちに入るんじゃないかと思います。
*1:cf. 「二種の糸の混ぜ織りの衣服を身につけてはならない」。