石壁に百合の花咲く

いちレズビアンの個人的メモ。

トランス女性への性的暴行で警察を糾弾 コロンビア・ソアチャ

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南米コロンビアで、トランス女性が身分証明書番号が女性のものではないことを理由に警察に拘束され、解放と引き換えに性的行為を強要されたとして、トランスのネットワークが公式に非難する声明を発表しています。

詳細は以下。

periodismopublico.com

被害に遭った女性は2021年2月16日の夕方、クンディナマルカ県ソアチャの公園にいたところ、自治体職員や警察官に身元確認を求められました。彼女はLGBTの権利について訓練を受けた人を呼んでほしいと何度も要請しましたが、警察はこれを拒否。そして、彼女の身分証明書番号が女性のものではないという理由で、Centro de Traslado por Protección (CTP)(直訳すると『保護のための移送センター』。警察のWebサイトによると『自分や他人の命を危険にさらし、健全な共存を乱す可能性のある人々を保護するための』施設で、ストリートで喧嘩した人や、薬物またはアルコールで酩酊している人などが警察の判断で送り込まれるんだそうです)に移送してしまいました。

CTPでは制服も着ず、身分証明書も呈示していない警官が「バットのようなもの」で収容者らを服従させており、このトランス女性は「解放してやるかわりに」とオーラルセックスを要求されたとのこと。そして別の場所に連れて行かれて強制的に挿入され、血を流しながらCTPを出たのだそうです。その後病院に行ったところ、話を聞いた医療スタッフが警察に通報したため(何故!?)パニック発作を起こし、ある団体に連絡を取ってなんとか助けてもらったとの由。

同国のトランス女性のネットワーク「Red Comunitaria Trans」は3月17日、この警察の不規則な手続きにともなう性的暴力を糾弾する公式な声明を発表しました。

pulzoによると、クンディナマルカ警察は何が起こったのかについて「真偽を確かめている」としか発表していないとのこと。

自治体職員もクソだし警察もクソだし、ようやく逃げてたどり着いた病院でなぜかまたその警察に連絡を取られてしまうあたりなんて、どんなホラー小説よりも怖いわ。警察で思い出したけど、日本の警察だって褒められたもんではないですよ、ちなみに。詳しくは以下をどうぞ。

www.huffingtonpost.jp

結局のところ、マジョリティーがマジョリティー目線だけで作ったシステムは穴だらけで、「想定されてない」人々への加害し放題ってことなんだろうなー。