石壁に百合の花咲く

いちレズビアンの個人的メモ。

「クリスチャンの命も大切だ」:反LGBT+のキリスト教徒らがゲイ・コンサートを妨害 オーストラリア・シドニー

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2021年2月22日、シドニーで開催されたゲイ・コンサートに、「クリスチャンの命も大切だ("Christian Lives Matter")」なる反LGBT+運動の活動家らが乗り込み、妨害を試みたそうです。オーストラリアのクリスチャンって別に命の危険にさらされてないと思いますけど、差別をやめたら死ぬ人たちなのかしら。

詳細は以下。

www.pinknews.co.uk

このコンサートは厳密には「カオスでクィアなバラエティー・ショー( “chaotic queer variety show” )」といい、シドニー市が1か月にわたって屋外の公共広場で実施する「サンセット・ピアッツァ(Sunset Piazza)」コンサートの一環として開かれていたものだそうです。そこに、「クリスチャンの命も大切だ」なる運動の活動家らが現れ、「抗議」のために旗を振り回したり、調子はずれの賛美歌でコンサートの歌をかき消そうとしたりしたとのこと。

抗議活動の主催者、Charlie Bakhos氏は、このバラエティー・ショーは「カトリック教会およびキリスト教全般に対する嘲弄」であるとして、同性愛者を人殺しやドラッグディーラーになぞらえる発言をしているそうです。いやだからなんでそこで主客転倒してんの。「カトリック教会およびキリスト教全般『が』ゲイ『を』長年嘲ったり殺したりし続けている」というのが事実でしょ。なんでそこを都合よくひっくり返してんのよ。まるで自ら地下鉄にサリンを撒いておきながら「オウムは米軍に毒ガス攻撃されている」と被害者ぶっていたオウム真理教みたいだな。あと、"Black Lives Matter"から運動名を盗んで"Christian Lives Matter"と名乗り出す図々しさは、白人至上主義御用達の"Blue Lives Matter"運動にそっくり。それから、ゲイ・プライドを見て「抑圧されているのは異性愛者だ」と言い出し、「ストレート・プライド」なるヘイトデモをおっぱじめる異性愛者たちにもそっくり。本当にもう、殺す側ってやることが同じでうんざり。