愛猫が2匹立て続けに急逝したため、今週は更新をお休みします。
2匹とも17歳のおじいさん猫で、それぞれ持病の急激な悪化であっという間に旅立ってしまいました。治療も介護もやれることは全部やって、最後までそばにいることができたので、飼い主として悔いはありません。……が、悔いはなくてもダメージはあるので、しばらくちょっとゆっくりしようと思います。
旅立った猫、その1。ペットショップの狭いケージの中で生後半年まで売れ残り、とうとう激安価格にされているのを見るに見かねて買ってきたアメショー。人間が大好きで、お客さんが来ると大喜びで接待する営業部長でした。足腰がヨボヨボになってからも、来客があると喜びのあまりコタツに乗ってはしゃぎ出しちゃうんですよ。危ないから床にいて欲しいっちゅうのに。
旅立った猫、その2。野良子猫時代に事故で大けがをするも、病院に担ぎ込まれて生き延びた奇跡のサバトラ。長じては大の甘えっ子となり、晩年は「人間の膝で接触充電している」と言われるぐらい毎日お膝に乗って過ごしていました。気のいい猫で、体調悪化でエリザベスカラーをつけられても全く嫌がらず、「ご町内でいちばんかわいいひまわり(なぜひまわりなのかというと、黄色いエリザベスカラーだったからです)」とほめられて得意満面で過ごしていました。ときどき写真のような「おしゃれなワンショルダー」状態になってはいましたが、それはまあご愛敬。
猫1が急逝して火葬している最中に今度はいきなり猫2が危篤(火葬には彼女がつきそい、自分は家で猫2の看病をしていました)、という冗談のようなリレー状態で亡くなったので、「君ら絶対、『じゃ、ぼくが先に逝くからバトンタッチね』『わかった』と打ち合わせしてただろう」という疑惑がぬぐえません。が、今さら確かめるすべもなく。うちにはあと1匹17歳のおばあさん猫がいるので、今後はそちらのケアに集中しようと思います。
最後におまけとして、老猫介護TIPをひとつ。猫の足腰が弱って高い所に上るのが難しくなってきたら、光洋産業株式会社のDIY棚「ワンダーシェルフ」で階段を作ってやるとたいへん便利です。
上の写真の、ベージュ色の階段部分がワンダーシェルフ。自分はホームセンターで一式買いましたが、ネットでも買えます。この製品は棚板の大きさや高さが自由に選べるので、最上段に奥行き450mm、それ以外の段に奥行き300mmの板を使い、計3段で各段の高さが約200mmずつになるように組んでみました。滑り止めとして川口技研のスベラーズ(人間用の階段に使うアレです)を貼り、垂直面には幕板代わりに市販の有孔ボードをカットして木ネジでとめてあります。なぜ有孔ボードなのかというと、目の悪い猫が垂直面を手探りしながら段差を降りるとき、肉球が滑らないようにするためです。
この階段、作ったその日から17歳ズに好評で好評で、写真のようにお昼寝場所にもなってました。足腰がおぼつかなくなってきた猫のQOL向上をお考えの飼い主さんにおすすめです。