ブリトニー・グライナーにロシアで禁錮9年の判決　大麻オイル所持で

2022年2月にロシアで麻薬所持と密輸の疑いで逮捕されたオープンリー・レズビアンの女子プロバスケ選手ブリトニー・グライナーが、8月4日、同国の裁判所で禁錮9年の判決を言い渡されました。グライナー選手は米国人で、弁護団は彼女が所持していた大麻オイルは医療用のものだと主張しています。

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グライナー選手は2月、モスクワの空港で、荷物の中から大麻オイル入りのBAPE（電子タバコ）用カートリッジが2本発見されたとして拘禁されました。麻薬所持および密輸の容疑で起訴され、最高で禁錮10年の刑になりかねなかったのですが、本人が「法を破る意図はなかった」とした上で有罪を認めたため9年に減ったんだそうです。

NBAとWNBA、そして米国務省は、グライナー選手は不当に拘束されたと主張しています。ホワイトハウスは「何としても」同選手を米国に連れ戻すと述べており、ブリンケン米国国務長官は、グライナー選手と米国の刑務所で25年の刑に服しているロシアの武器密売人ビクトル・ボウト（Viktor Bout）との交換を提案。しかしながらロシア側がもう1人のロシア人囚人も交換対象に含めるよう要求し、ホワイトハウスはその要求を拒否することを決定したとのこと。

いやー……このニュース、彼女の逮捕のときにヘッドラインだけちらっと見たときには「グライナー選手、いくらやんちゃな反逆児だからってロシアにドラッグ持ち込まなくても」と思わんでもなかったんですよ。バスケで大学進学して、「怪我をするからスケボーはするな」と大学側から言われていたのに無視してスケボーして案の定骨折したりとか、そういうことをしてた人ですからね。でも報道を追えば追うほど、「もうやんちゃとかそういう次元の話じゃなくて、思いっきり政治の駒にされたんでは」としか思えなくなってきてむちゃくちゃ怖いです。アスリートにとって9年は長すぎるし、なんとか彼女を助ける方法が見つかるといいんですが。