石壁に百合の花咲く

いちレズビアンの個人的メモ。

ドリトス、ホモフォビック発言のインフルエンサーとの関係打ち切りを発表 コロンビア

ドリトス ナチョチーズ味 160g

escandala.com

コーンチップスのブランド、ドリトスが、コロンビアのインフルエンサーWestColとの関係を終了させ、今後のキャンペーンにも起用しないことを発表しました。原因は、WestColがライブ配信中におこなったホモフォビックな発言。

WestCol(本名Luis Villa)は主にTwitchで活躍する人気ストリーマーまたはコンテンツクリエイターで、これまでドリトス、バドワイザー、レッドブルなどと組んで仕事をしてきた人だとのこと。で、そのWestColが配信中、「もし友達からゲイとしてカミングアウトされたらどうするか」という質問に対しておこなった回答が、それはそれはひどかったんです。

以下、書き起こしをescandala.comより引用してざっくり訳。

「その淋病野郎に銃弾をぶち込むよ、ケツの穴でヤるのがそんなに好きなら、ヤるための穴をあと17個開けてやる……おえっ、そいつを蜂の巣にしてやる、こっちに来るな、俺の人生に関わるな、アホなことがしたけりゃしろ、だが俺の遠くでやれ、なんで俺がそんなクソなことを我慢しなきゃいけねえんだ? ふっざけんな」

“ENCIENDO A ESA GONORREA A BALÍN, SI LE GUSTA TANTO QUE LE DEN POR ESE CULO LE HAGO OTROS 17 HUECOS PARA QUE LE DEN… UY PAPI, LO FULMINO A BALAZOS, QUE NO VENGA POR AQUÍ A JODERME LA PUTA VIDA, QUE HAGAN SUS MARICADAS, PERO LEJOS DE MÍ, ¿POR QUÉ YO TENGO QUE AGUANTARME ESA MIERDA?, NUNCA EN LA VIDA”,

ドリトス・コロンビアはこの配信から数時間後、こうした発言は「ブランドの価値観や原則と一致しない」ため、彼が関与したこれまでのコンテンツは全削除し、今後のキャンペーンでも起用しないとする声明を発表しました。

さすがはドリトス。これまでレインボーカラーのチップスの売り上げでクィアな子供たちの自殺予防運動を支援したり、キスで100万ペソをLGBTIQ+支援団体に寄付する「#1Beso1Donación」キャンペーンをしたりしてきたブランドだけあって、対応が早いわー。最近はこの日本でさえ、プライド月間にレインボーカラーのグッズを出してみたり、SNSで多様性に賛成してみせたりする企業が増えたけど、こういうときにこれだけ素早く態度表明してくれるところが何社あるだろうかと思っちゃったわ(プライド月間にはしゃぐわりに、杉田水脈や荒井(元)秘書官が何を言おうと知らんぷりな企業のみなさん、聞いてますかー?)。

……とは言っても、ドリトスも昔からLGBTQ+フレンドリーだったわけじゃなくて、2009年頃まではCMでゲイネスを「面白おかしいネタ」として使っていた黒歴史があったりするぐらいなので、要するに方針さえ変わればどんな企業でもこれぐらい変化できるものなのかも。今から14年後に、日本にもこれぐらい即座に「ホモフォビア許さん」という姿勢が示せるブランドが増えて……たら、いいなあ……(弱気)。