石壁に百合の花咲く

いちレズビアンの備忘録。内容は主に(1)LGBTニュース、(2)ガール・オン・ガールのポップカルチャーなど。

『アオイシロ』ドラマCD「青い城の円舞曲」「青い城と硝子の靴」「青い城の縁結び」感想

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限定版『アオイシロ』に同梱されていたドラマCD「青い城の円舞曲」「青い城と硝子の靴」「青い城の縁結び」の感想です。パッケージには「オリジナルドラマCD」とありますが、実際にはこれ、3枚が3枚とも漫画版アオイシロ『アオイシロ―青い城の円舞曲』をドラマCD化したものです。内容はそれぞれ、

  • 「青い城の円舞曲」……漫画版第1話+百子の鋼鉄典範/「その闇を生き抜くため」
  • 「青い城と硝子の靴」……漫画版第2話
  • 「青い城の縁結び」……漫画版第3話

となっているのですが、次の2点から、個人的には漫画版の方が好きだと思いました。

  1. 最終話「prelude」が収録されていないため、話が尻切れトンボ
    • 漫画版『アオイシロ―青い城の円舞曲』の最大のポイントは、最終話(第4話)「prelude」にあると思うんですよ。あれがお話全体をひきしめ、百子・保美・梢子の三角関係をしっかりとまとめていたのに、ドラマCDではそこが完全に黙殺されてしまっています。版権の問題なのかもしれないし(第1〜3話は麓川さん原作、『prelude』だけが江戸屋ぽちさん原作)、コストの問題なのかもしれないし、ひょっとしたら「続きは漫画版を買ってね」ってことなのかもしれませんが、非常に物足りなく感じました。
  2. ドラマCDだと、梢子の魅力が薄い
    • ゲーム本編でもそうだったんですが、どうしてこうも思いつめたような声で一本調子に喋ってばかりなんでしょうか梢子は。これでは常時怒ってるみたいで怖いし、人間らしい感情の起伏がほとんど伝わってこないと思います。実際、このドラマCDだけ聴いてると、なぜ保美が梢子に惚れたのかがわからなくなってきてしまう始末です。
    • ゲーム版をやってから改めて気づいたんですが、漫画版『アオイシロ―青い城の円舞曲』では、ゲームの方にはない梢子の魅力がきちんと表現されてるんですよね。厳しいけれど優しくて、まるで王子様みたいなところもあって。でも、このドラマCDでは、梢子はゲーム本編と同じ「何考えてるのかわからない、常時イライラしている女」だとしか思えません。
    • たとえば「青い城の縁結び」の「私、寮生じゃないから部屋まで案内して」という台詞あたりを漫画と比べてみれば、その違いは一目瞭然。憎からず思っている後輩を助けるシーンで、なんであんな怒り狂ってるような口調にせねばならんのか皆目不明です。演出サイドの注文だったのでしょうか? (だとしたら演出は何を考えていたのか?)

ただし、梢子があまり登場しない「青い城の円舞曲」は、聴いててあまり違和感がなかったです。あと、「円舞曲」後半に収録されているドラマCDオリジナルの「秋田百子の鋼鉄典範(百子がDJ風の番組を展開しつつ好きな曲を紹介するというもの)」は、とても楽しく聴けました。百子ファンならこれは必聴。

まとめ

漫画版『アオイシロ―青い城の円舞曲』のドラマCDでありながら肝心の「prelude」が収録されていないのと、梢子の魅力が薄いのとで、全体的には今ひとつでした。百子ファンなら「鋼鉄典範」を聴く価値はあると思いますが、そうじゃないのなら素直に漫画の方を買った方がいいかもです。

おまけ

今んとこ、あたしの中での『アオイシロ』関連商品の良かった順ランキングは、以下の通りとなります。

  1. 漫画『アオイシロ―青い城の円舞曲―』(江戸屋ぽち[画]、麓川智之[原作]、一迅社
  2. 漫画『アオイシロ―花影抄―(1〜2)』(片瀬優[画]、麓川智之[原作]、ジャイブ)
  3. ドラマCD『青い城の円舞曲』
  4. ドラマCD『青い城と硝子の靴』
  5. ドラマCD『青い城の縁結び』
  6. PS2ゲーム『アオイシロ