石壁に百合の花咲く

いちレズビアンの個人的メモ。

2009-09-01から1ヶ月間の記事一覧

『かなめも(3)』(石見翔子、芳文社)感想

新聞販売店を舞台とする百合4コマの第3巻。キャラ立てがはっきりくっきりしていて、相変わらず隙のない面白さが楽しめる1冊でした。メインカップル(?)の甘酸っぱさも、エロエロはるかの意外な過去も、某バカップルの意味深な伏線も、みんなよかった。

『ささめきこと(5)』(いけだたかし、メディアファクトリー)感想

女子高生同士の百合ラブストーリー、第5巻。切ないとかもどかしいとかを通り越して、もはや胃がでんぐり返りしそうにじれったい巻でした。とりあえずここは四の五の言わずに純夏と汐の苦しさに寄り添っておくというのが、この巻の正しい楽しみ方なのかも。

小説『猟犬』(深見真、講談社)感想

猟犬作者: 深見真出版社/メーカー: 講談社発売日: 2009/09/16メディア: 単行本 クリック: 7回この商品を含むブログ (7件) を見るレズビアン刑事が活躍する、骨太の警察小説レズビアン警部補「呉内冴絵(くれないさえ)」を主人公とする警察小説。いやあ面白…

映画『スパニッシュ・アパートメント』感想

キュートな青春映画(レズビアンキャラあり) 1年間バルセロナに留学したフランス人大学生グザヴィエ(♂)が、国籍も性別もごちゃまぜな6人の学生達との同居生活を通じてひとまわり成長していく物語。厳密に言うとレズビアン映画というわけではないのですが…

『温泉惑星』(高木信孝[画]/かくばやしつよし[原作]、芳文社)感想

とある恒星系にある小さな温泉惑星サンタモニカを舞台に繰り広げられるほんわかコメディ。温泉惑星を切り盛りする4姉弟と毎回のゲストとのすったもんだが、読み切り形式で綴られます。一部に百合なお話もあり、面白かったです。

『ケダモノの唄(上・下)』(楠桂、少年画報社)感想

「通り魔」による暴行事件と殺人事件をめぐり、少女たちが次第に壊れていくサイコサスペンス。微百合といえば微百合です。しかし、凄味を出そうとして空回りしてしまっている感が否めず、サイコものとしても百合ものとしても今ひとつかと。

『リトル・リトル』(ろくこ、芳文社)感想

最終話以外は台詞がひとつもないという思い切った手法で綴られるハートウォーミングな漫画。内容は病弱な少女がキツネ少女(キツネ耳としっぽあり)との交流を通して元気を取り戻していくといったもので、あたたかく優しい絵本のような雰囲気がよかったです。

『GIRL FRIENDS(3)』(森永みるく、双葉社)感想

女子高生同士のラブストーリー、第3巻。「拡げきった風呂敷を、最後に端っこだけ少し畳んでみせた」といった感じの展開です。王道と言えば王道。月並みと言えば月並み。同性愛嫌悪を所与のものとして恋の障害にまつりあげていないところは大変よかったです。

『いんさつ』(のり、一迅社)感想

同人誌を扱う印刷会社を舞台とする萌え4コマ。ニッチな同人ネタの数々が面白いです。百合ネタについては、古典的な「そっちの人」系セクハラギャグが主体となっているところが今ひとつ。百合部分はあくまでオマケと割り切って読むのが吉かと。

「マンガ・エロティクス・エフvol.59」特集 青い花トリビュート(太田出版)感想

マンガ・エロティクス・エフの『青い花』トリビュート特集号。ページをめくってもめくっても33人の豪華執筆陣による『青い花』イラストが続き、どの絵もきちんと『青い花』なのにそれぞれの作家さん固有の魅力も炸裂という大変なことになってます。

『384,403km―あなたを月にさらったら』(向坂氷緒、フランス書院)感想

384,403km―あなたを月にさらったら (ティアラ文庫)作者: 向坂氷緒,玄鉄絢出版社/メーカー: プランタン出版発売日: 2009/09/03メディア: 文庫購入: 17人 クリック: 320回この商品を含むブログ (25件) を見るユーモアとエロティシズムを詰め込んだ、ナイスな百…

『青い花公式読本』(志村貴子と藤が谷女学院新聞部、太田出版)感想

最近アニメ化が実現した百合漫画『青い花』の公式ガイドブックです。アニメ版のファン向けの本なのかと思いきや、全然そんなことはなく、原作しか読んでいない自分でも十二分に楽める本でした。描き下ろし番外編「みんなの体育祭」もよかった。

『渚のハイQ部(1)』(胡せんり、一迅社)感想

離島の弱小ビーチバレー部を描く萌え4コマ。絵柄はキュートだし、キャラたちの心のやりとりも楽しいんですが、百合ものとしては今ひとつ軸がはっきりしない感じです。鼻血キャラや外見が幼女な大人キャラなど、ありがち設定が多いところもややマイナス。

『おとこのこは魔法』(さかもと麻乃、幻冬舎コミックス)感想

独創性ゆたかなファンタジー短編集。ユニークな世界観と、表情豊かなキャラたちが魅力的です。タイトルからは想像しがたいものの百合っぽいお話も2編収録されており、ファンタジー漫画としても、友情プラスアルファな百合作品としてもおすすめです。

文庫版『花宵道中』(宮木あや子、新潮社)感想

花宵道中 (新潮文庫)作者: 宮木あや子出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2009/08/28メディア: 文庫購入: 7人 クリック: 23回この商品を含むブログ (22件) を見る 短篇「大門切手」と解説がよかった 江戸時代の遊郭「山田屋」が舞台の小説の文庫版です。単行本…