石壁に百合の花咲く

いちレズビアンの個人的メモ。

2008-11-01から1ヶ月間の記事一覧

『ムクナテンシタチ』(へっぽこくん、松文館)感想

少女同士のセックスのみが登場する18禁エロ漫画です。これまでレビューしてきたへっぽこくん氏の他のロリレズエロ漫画と違い、女性蔑視や同性愛への誤解がないのが大きな特徴。ちなみにいつものぷに感のあるほっぺや、やたらとエロい「たてせん」は健在。

『お熱くCOOLに教えてア・ゲ・ル』(さだこーじ、松文館)感想

「俺も混ぜてもらっていいッスか」シチュ多発なレズエロ(?)漫画。本作の中では、女性同士のセックスはどちらかというと「偶発的なもの」「本筋ではないもの」と位置づけられています。女性と女性のガチ恋愛が見たい方には不向きな1冊と言えましょう。

『なりゆき!しゅがあ☆くらふと』(あきさかあさひ、学習研究社)感想

なりゆき!しゅがあ☆くらふと (メガミ文庫)作者: あきさかあさひ,爆天童出版社/メーカー: 学習研究社発売日: 2008/09/30メディア: 文庫購入: 2人 クリック: 17回この商品を含むブログ (11件) を見る良くも悪くも『さくらの境』の二番煎じな百合ラノベ成績優秀…

PCゲーム『アオイシロ for Windows』(サクセス)レビュー

アオイシロ出版社/メーカー: サクセス発売日: 2008/11/21メディア: DVD-ROM購入: 1人 クリック: 14回この商品を含むブログ (10件) を見る 結論:どちらかひとつだけ買うなら、PS2版よりこっち PS2百合ゲー『アオイシロ』のPC版です。「ビジュアルの進化」「…

『わかってないのはわたしだけ』(鳥飼茜、講談社)感想

オムニバス形式で5人の少女の恋愛を綴る連作集。巻頭に収録されている「れいとエリ」が百合話です。甘やかないちゃラブものをお探しの方には向きませんが、傷口から血がにじみ出すような十代の傷心に「くーっ」ともんどり打ちたい方にはおすすめ。

『おとして↓アプリガール(1)』(望月菓子、スクウェアエニックス)感想

実体化された人口知能『アプリガール』と女教師『黒瀬潤(くろせうるみ)』のドタバタを描くコメディ。一部に百合っぽさもありますが、それがメインテーマというわけではないため、あまり過大な期待をせずに読んでおくのが吉かと。

『Study after school』(森永みるく、コアマガジン)感想

18禁エロ漫画。8編のうち「GIRL FRIEND」「50/50」「私の心にキスをして」の3編が百合。一部迷走気味な展開もありますが、90年代に、しかも男性向けエロ漫画でこれだけ女同士のいちゃラブを盛り込んでみせたというのは大健闘かと。

PCゲーム『淫触の退魔巫女 楓』(EROTICA BLACK)レビュー

淫触の退魔巫女 楓EROTICA BLACK 2008-05-23売り上げランキング : Amazonで詳しく見る by G-Tools 触手&疑似ふたなり中心のレズゲー 歩き巫女の「楓」と抜け忍の「アヤメ」が、金持ちのヒヒジジイの家で触手生物に苛まれるという凌辱AVG。絡みの大半は女性…

PCゲーム『特命捜査官 真衣 〜身も心も堕とされて』(極フェロ)レビュー

特命捜査官 真衣 ~身も心も堕されて極フェロ 2008-04-25売り上げランキング : Amazonで詳しく見る by G-Tools 低価格SMレズゲー 特命捜査官「一之瀬真衣」が敵組織にとらわれ、女調教師「麗華」に調教されるという内容のSMゲーです。定価2980円と低価格なが…

『GIRL FRIENDS(1〜2)』(森永みるく、双葉社)感想

女子高生同士の甘酸っぱい初恋物語。爪磨きやリップグロス等のモチーフ使いがたいへん巧みで、女のコの日常漫画としてリアル感満点。恋愛方面も、「異性愛規範によるとまどい」より「初々しい初恋のとまどい」の方に力点が置かれていて、とてもよかったです。

『まなつラビリンス(1)』(桂よしひろ、幻冬舎コミックス)感想

閉ざされた学園からの脱出をめざすSFもの。画力が高くキャラの配置も巧み。伏線もうまくて、漫画としては十分面白いです。しかし、異性愛規範へのすり寄りが鼻につくため、百合ものとしては今ひとつ。女のコ同士のいろいろにはあまり期待せずに読むのが吉。

『える・えるシスター(1)』(邪武丸、一迅社)感想

行き過ぎた姉妹愛を描く百合コメディ。同性愛を「おかしな道」と呼ぶ作品だけのことはあり、一菜の暴走するシスコンっぷりもあくまで「滑稽なこと」としてのみ扱われている印象。恋愛面にはあまり期待せず、軽いコメディと割り切って読んでおくのが無難かと。

『回転する熱帯』(望月飛鳥、ランダムハウス講談社)感想

回転する熱帯作者: 望月飛鳥出版社/メーカー: 武田ランダムハウスジャパン発売日: 2007/11/22メディア: 単行本この商品を含むブログを見るベトナムを舞台にしたバイセクシュアル小説日本人女性「ヒロ」とベトナム人女性「ユン」とのつきあいの顛末を描く小説…

『にくらしいあなたへ』(森永みるく、ワニマガジン社)感想

表題作と、読み切りの「時が許す夢の罪」が百合ありです。どちらもモノガミーとポリアモリー、異性愛と同性愛(または両性愛)の境界のゆらぎをうまくとらえて女のコ同士の関係を描く快作。絵柄も可愛いし、キスやセックスの描写も熱くて良いです。

『鶏肉倶楽部』(中村明日美子、太田出版)感想

収録作「コーヒー砂糖いり恋する窓辺」が百合。レズビアンの未亡人が気に入った女学生を篭絡するエロエロ話と見せかけて、実はかわいらしい初恋譚だったりするという二重構造が面白かったです。質感にあふれた美しい絵柄と、独特の雰囲気もとてもよかった。

『どろぼうの名人』(中里十、小学館)感想

どろぼうの名人 (ガガガ文庫 な 4-1)作者: 中里十,しめ子出版社/メーカー: 小学館発売日: 2008/10/18メディア: 文庫購入: 16人 クリック: 152回この商品を含むブログ (64件) を見る土くさく生々しくいとおしい、“百合フォークテイル”すばらしく面白かったで…

『ファミリーレストラン』(雁須磨子、太田出版)感想

ファミリーレストランのウエイトレス「羽柴さん」を主人公とする連作集。第3話「シャンプー台の香り」にレズビアンが登場します。セックスまでのプロセスがリアルで色っぽく、かつ、後半の悲しみが痛気持ち良い、素敵な短編でした。