2012-01-01から1年間の記事一覧
若年層LGBTの自殺防止キャンペーンIt Gets Better Projectに寄せられたメッセージを集めた本です。すごくよかった。日本にもこういう本があればなあ。レズビアンの小説家レベッカ・ブラウンのメッセージが特に心に響きました。
レズビアンの名コメディエンヌであるエレン・デジェネレスのお母さん、ベティ・デジェネレスによる手記。同性愛についてまったく無知だったベティが、やがてLGBT権利団体のスポークスパーソンとして活躍するようになるまでを正直に綴るメモワールです。
2010年にカミングアウトしたレズビアンのカントリー歌手、シェリー・ライトの自伝です。面白かった! 徹頭徹尾「レズビアンあるある」が詰め込まれた本で、涙なくして読めませんでした。クロゼットな有名人として味わった苦悩の部分はさらに強烈で、平生「同…
NYを舞台に活躍するレズビアン探偵、ローレン・ローラノシリーズの第1作。本国で出版されたのは1991年で、メインストリームに登場したおそらく初のレズビアンPIシリーズです。同性愛者の日常を時にシニカルに、時にコミカルに描き出す手腕がみごと。
ある日突然アパートメントに出現した犬(たち)に支配されていく女の物語。夜見た悪夢を朝になっても忘れずに逐一書き留めたらこうもなろうか、というぐらい幻想的かつ残酷なお話です。ちなみに、主人公はあたりまえのようにレズビアン。
米国のレズビアン作家レベッカ・ブラウンによる自伝的短篇集。思春期のレズビアンとしての目覚めを描く2作品、「ナンシー・ブース、あなたがどこにいるにせよ」と「Vision」がふるえるほどよかった。切なくて、正確で、イマジネーション豊かで。
おもにピューリタン革命時代のロンドンを舞台に描かれる、奇想天外なほら話。史実も寓話も等しく噛み砕き、飲みこみ、再構成していく手腕がみごと。アホな異性愛主義に対する皮肉な視線や、ただの同性愛礼賛におわらないレズビアニズム描写も楽しかったです。
レズビアンの作家ジャネット・ウィンターソンによる、キュートでほろ苦い半自伝的小説。抑圧的な環境で生き抜く武器として鍛え抜かれたイマジネーションと、独特のユーモアが楽しいです。レズビアン少女の性の目覚めを描く思春期小説としてもおすすめ。
鮮烈にして幻想的な現代寓話。レズビアニズムも出てきますが、「さあここから女同士のエピソードでござい!」と鳴り物入りで始まったりしないところがさすがはジャネット・ウィンターソン。性描写もよかったです。美しくて、真摯で。
レズビアンのコメディアン、エレン・デジェネレスによるコミックエッセイ。ギャグのパンチ力という点では、こないだ紹介した『Seriously... I'm Kidding』の方が上かな。ただしそれでも吹き出してしまう箇所は随所にあり、 子どもの頃インディアンのイロコイ…
レズビアンで女優のポーシャ・デ・ロッシが、壮絶な摂食障害とそこからの回復を綴った半生記。おそろしく正直で、かつ緻密な描写に胸打たれました。自分自身が摂食障害経験者で、しかもレズビアンだからわかる。この本は、ほんものです。
米国の人気レズビアンタレント、エレン・デジェネレスのギャグエッセイ本。「こんなところまで?」と思う箇所にまでジョークがぎっしり詰め込まれており、息をもつかせぬ面白さでした。
『Glee』のスー先生役で一躍人気になったレズビアン女優・ジェーン・リンチの自叙伝。役柄のイメージとはまた違う、繊細でキュートな内面が伝わってくる本です。自分の弱さや欠点を率直に晒し、そこからの成長の旅を綴っていくというスタイルが好印象。