石壁に百合の花咲く

いちレズビアンの個人的メモ。

2008-01-01から1年間の記事一覧

この百合がすごい! 2008

2008年にレビューした百合/レズビアンもののうち、特におすすめの10作品(順不同)のリストです。 漫画『ささめきこと(1~3)』(いけだたかし、メディアファクトリー) ささめきこと 1 (MFコミックス アライブシリーズ)作者: いけだたかし出版社/メーカー: …

『シュガーはお年頃(2)』(二宮ひかる、少年画報社)感想

マイペース少女・畑中恵子と、クール美少女・浅見椿との絆を描く学園青春もの、第2巻。友情寄りのお話になるかという予想を覆し、かなり百合寄りな展開が進行中。特に第11〜12話あたり、ふたりの惹かれあう気持ちが呼応して行くところがたまらんです。

『ひだまりスケッチ(4)』(蒼樹うめ、芳文社)感想

高校美術科の変わり者たちが住むアパート「ひだまり荘」が舞台の微百合4コマ、第4巻。絶妙の間とあたたかくやわらかいギャグはそのままに、今回は主人公「ゆの」の成長に大きくスポットが当てられています。夏目と沙英の出会いを描く番外編もよかった。

『ワイルドブーケ 想いを綴る花の名は』(駒尾真子、一迅社)感想

ワイルドブーケ 想いを綴る花の名は (一迅社文庫アイリス こ 2-2)作者: 駒尾真子,甘塩コメコ出版社/メーカー: 一迅社発売日: 2008/12/20メディア: 文庫購入: 6人 クリック: 8回この商品を含むブログ (5件) を見る1作目より圧倒的に面白いです!女性同士が必…

『HONEY CRUSH(1)』(椿あす、一迅社)感想

女子高生「みつ」の幽霊が、霊感少女「恭子」と共に美少女「まどか」を取り合うという、三角関係の百合物語。話の筋ははかなり行き当たりばったりですが、同性愛にまつわる規範を少しずつ解体していく部分はちょっとクィアで面白かったです。

『カシオペア・ドルチェ(1)』(高木信孝、一迅社)感想

見習いドールマイスター「アンナ」から人形作りの先生「エルザ」への恋心を描く物語。キャラたちのまるで人形のような衣装は可愛いし、キスシーンも数だけは多いです。しかしストーリーが弱すぎるところと、ひとつひとつのキスに重みがないところが残念。

『はやて×ブレード(9)』(林家志弦、集英社)感想

乙女と乙女のチャンバラ活劇、第9巻。いやー熱い! 熱すぎる! ひとことで言うと「激しい特訓を経て宿敵と対決する」という少年漫画の定石中の定石を行く展開なのですが、どこを取っても火傷しそうな熱さがあって、とても面白かったです。

『オトメキカングレーテル(1)』(すどおかおる、一迅社)感想

世界から甘味を奪う怪物「フォルミーカ」と戦う乙女たちの活躍を描く物語。エロティックな百合キスが惜しげもなく連発されるところがまずすごい。恋の障害として、ホモフォビアではなく、3人でドキドキし合う3Pカプ設定を持ってくるあたりも斬新。

『flower*flower(1)』(石見翔子、一迅社)感想

インド風の異国に嫁いできた(と言っても相手も女)お姫様ニナと、ニナに振り回される結婚相手「朱玲(しゅれい)」(しつこいようですが女)の、前途多難な恋の物語。可愛いのに毒気があって、色っぽさもたっぷりで、たいへんよかったです。

『楽園天国 LOVE×100』(きみおたまこ、フランス書院)感想

18禁エロ漫画。「大人の動物園シリーズ」の初期作品が収録されている、きみおたまこさんの初単行本です。レズビアン要素は後発本より少なめで、完全にガチなお話は読み切り「保健室に要注意!!」のみ。意外にも「大人の〜」シリーズもヘテロセックス中心。

『ストライクウィッチーズ スオムスいらん子中隊シリーズ(1〜3)』(ヤマグチノボル、角川書店)感想

ストライクウィッチーズ―スオムスいらん子中隊がんばる (角川スニーカー文庫)作者: ヤマグチノボル,上田梯子,島田フミカネ,Projekt Kagonish出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)発売日: 2006/09/30メディア: 文庫購入: 6人 クリック: 105…

『夜に降りる天使』(きみおたまこ、フランス書院)感想

「大人の動物園」シリーズと「れんな&あきら」シリーズ、及び読み切り作「かごの中の小鳥たち」を収録した18禁エロ漫画集。レズビアンセックスが登場するのは10編中3編と、数の上では少ないものの、濃厚な描写が多いため、物足りなさはゼロ。

『ヤングガン・カルナバル(1)』(佐藤夕子[画]/深見真[原作]、ソフトバンククリエイティブ)感想

バイオレンス小説『ヤングガン・カルナバル』のコミック版。原作の世界観はそのままに、オリジナルシナリオで塵八と弓華が大暴れ。なお弓華は最初から人妻とつきあっているという飛ばしっぷりですが、伶との出会いでコロリと恋に落ちる場面が特にいいです。

『魔法のじゅもん(1〜2)』(あらきかなお、芳文社)感想

魔法少女ふたりとマジシャン志望の少女とが毒気のある三角関係を繰り広げる萌え4コマ。ユリネのサドっぷりと、そんなユリネに夢中なちづ子のマゾっぷりが面白いです。ただじゃれ合っているだけではなく、根底にきちんと愛があるところもよかった。

『鬼ごっこ(1〜3)』(黒柾志西、一迅社)感想

「継ぐ者」と呼ばれる強大な力を秘めた女子高生「源頼子」が、その力ゆえに妖に狙われるという設定の和風伝奇漫画。スタイリッシュな画面も、怖さとギャグとのバランスもいいし、凄味をはらんだクィアな愛(百合含む)がたっぷり見られる漫画としても最高。

『ディアマイン(1)』(高尾滋、白泉社)感想

1巻収録の読み切り「散らない花」が百合話です。女生徒同士の心中(未遂)事件というモチーフを扱いながら古臭いメロドラマには陥らず、逆に「好きな人のことを思い続ける勇気の大切さ」を訴える物語。美しいキスシーンやあたたかな読後感もナイスでした。

『三ツ星クリーニング―かずといずみ作品集』(かずといずみ、ジャイブ)感想

微百合の名手かずといずみさんによる、働く女のコたちが主役のほのぼの4コマ集。百合っぽさは漫画家アシスタントが主人公の「締め切りです」にごくわずかに含まれるのみなので、百合スキーさんはそのへんを勘案した上で読みましょう。

『ミシン2/カサコ』(嶽本野ばら、小学館)感想

ミシン2/カサコ (小学館文庫)作者: 嶽本野ばら出版社/メーカー: 小学館発売日: 2008/12/05メディア: 文庫購入: 5人 クリック: 6回この商品を含むブログ (6件) を見る魂の救済を描く恋愛(女のコ同士の)小説前作「ミシン」では、その強烈な結末に呆然となら…

『ミシン』(嶽本野ばら、小学館)感想

ミシン (小学館文庫 た 1-4)作者: 嶽本野ばら出版社/メーカー: 小学館発売日: 2007/12/04メディア: 文庫購入: 5人 クリック: 18回この商品を含むブログ (14件) を見る苛烈なエス小説「ミシン」及び「世界の終わりという名の雑貨店」の2編が収録された、嶽本…

『ホームメイド(1〜2)』(谷川史子、集英社)感想

傍若無人な漫画家の母「喜和子」に振り回される女子高生「日和子」の物語。1巻は喜和子と日和子の関係を描くホームドラマ、そして2巻は日和子と不思議な美少女「こるり」との出逢いを描く、ほんのり百合テイストな友情物語です。

小説『疾走する思春期のパラベラム この世の人々が許しあうまであと千億の夜』(深見真、エンターブレイン)感想

疾走する思春期のパラベラム この世の人々が許しあうまであと千億の夜 (ファミ通文庫)作者: 深見真,うなじ出版社/メーカー: エンターブレイン発売日: 2008/11/29メディア: 文庫 クリック: 35回この商品を含むブログ (18件) を見るパラベラムたちの苦難の戦い…

『ムクナテンシタチ』(へっぽこくん、松文館)感想

少女同士のセックスのみが登場する18禁エロ漫画です。これまでレビューしてきたへっぽこくん氏の他のロリレズエロ漫画と違い、女性蔑視や同性愛への誤解がないのが大きな特徴。ちなみにいつものぷに感のあるほっぺや、やたらとエロい「たてせん」は健在。

『お熱くCOOLに教えてア・ゲ・ル』(さだこーじ、松文館)感想

「俺も混ぜてもらっていいッスか」シチュ多発なレズエロ(?)漫画。本作の中では、女性同士のセックスはどちらかというと「偶発的なもの」「本筋ではないもの」と位置づけられています。女性と女性のガチ恋愛が見たい方には不向きな1冊と言えましょう。

『なりゆき!しゅがあ☆くらふと』(あきさかあさひ、学習研究社)感想

なりゆき!しゅがあ☆くらふと (メガミ文庫)作者: あきさかあさひ,爆天童出版社/メーカー: 学習研究社発売日: 2008/09/30メディア: 文庫購入: 2人 クリック: 17回この商品を含むブログ (11件) を見る良くも悪くも『さくらの境』の二番煎じな百合ラノベ成績優秀…

PCゲーム『アオイシロ for Windows』(サクセス)レビュー

アオイシロ出版社/メーカー: サクセス発売日: 2008/11/21メディア: DVD-ROM購入: 1人 クリック: 14回この商品を含むブログ (10件) を見る 結論:どちらかひとつだけ買うなら、PS2版よりこっち PS2百合ゲー『アオイシロ』のPC版です。「ビジュアルの進化」「…

『わかってないのはわたしだけ』(鳥飼茜、講談社)感想

オムニバス形式で5人の少女の恋愛を綴る連作集。巻頭に収録されている「れいとエリ」が百合話です。甘やかないちゃラブものをお探しの方には向きませんが、傷口から血がにじみ出すような十代の傷心に「くーっ」ともんどり打ちたい方にはおすすめ。

『おとして↓アプリガール(1)』(望月菓子、スクウェアエニックス)感想

実体化された人口知能『アプリガール』と女教師『黒瀬潤(くろせうるみ)』のドタバタを描くコメディ。一部に百合っぽさもありますが、それがメインテーマというわけではないため、あまり過大な期待をせずに読んでおくのが吉かと。

『Study after school』(森永みるく、コアマガジン)感想

18禁エロ漫画。8編のうち「GIRL FRIEND」「50/50」「私の心にキスをして」の3編が百合。一部迷走気味な展開もありますが、90年代に、しかも男性向けエロ漫画でこれだけ女同士のいちゃラブを盛り込んでみせたというのは大健闘かと。

PCゲーム『淫触の退魔巫女 楓』(EROTICA BLACK)レビュー

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PCゲーム『特命捜査官 真衣 〜身も心も堕とされて』(極フェロ)レビュー

特命捜査官 真衣 ~身も心も堕されて極フェロ 2008-04-25売り上げランキング : Amazonで詳しく見る by G-Tools 低価格SMレズゲー 特命捜査官「一之瀬真衣」が敵組織にとらわれ、女調教師「麗華」に調教されるという内容のSMゲーです。定価2980円と低価格なが…