石壁に百合の花咲く

いちレズビアンの個人的メモ。

2011-02-01から1ヶ月間の記事一覧

『蒼穹のカルマ(7)』(橘公司、富士見書房)感想

姪の在紗を溺愛する元騎士・高崎駆真(♀)の活躍を百合百合しく描く暴走ファンタジー、第7巻。破天荒でパワフルで、すばらしく面白かったです。弄られキャラ・鳶一槙奈がとことんかわいそうでかわいい上に、百合部分もばっちり。伏線もきっちり。

『ブルーフレンド(1~2)』(えばんふみ、集英社)感想

『りぼん』に連載された、女子中学生同士のガール・ミーツ・ガールもの。キスシーンも複数回出てきますが、分類としては「百合になりそうでなりきれない、思春期女子の複雑な友情もの」になるかと。ティーン女子にありがちなイタさや独占欲はうまく描けてる…

百合アンソロジー『つぼみ VOL.10』(芳文社)感想

つぼみ VOL.10 (まんがタイムKRコミックス GLシリーズ)大槍葦人 他 芳文社 2011-02-12売り上げランキング : Amazonで詳しく見る by G-Tools 今回やや低調 芳文社の百合アンソロ、第10巻。残念ながら今回は「これだー!!」とビビッとくるような作品は見あた…

『くろよめ』(かずといずみ、芳文社)感想

嫁に行くより嫁が欲しい35歳のキャリアウーマン・光子。泥酔した翌朝目を覚ますと、「世界嫁派遣協会」なる謎の団体からキュートな「お嫁さん」が派遣されていて――という衝撃の出だしで始まる百合コミック。一見エロゲ的なトンデモ設定に見えて、実は深い。…

『タンデムLOVER』(カサハラテツロー、芳文社)感想

戦闘用タンデマイン(2人乗りロボット)のパイロット養成学校を舞台とする学園百合物語。1話ごとに主役カップルが交代していくスタイルの連作集で、とんでもなく面白かったです。無骨なメカと少女たちのみずみずしい感情とのとりあわせがなんとも楽しく、ワ…

漫画『花宵道中(4〜5)』(斉木久美子[画]/宮木あや子[原作]、小学館)感想

遊女たちのかなわぬ恋を哀切をこめて綴る小説『花宵道中』のコミック版。5巻にてついに完結です。いやあ、よかった! 連載開始前、掲載誌が『女性セブン』ってことで、レディコミみたいになったらどうしようとか、百合部分がカットされたらどうしようと案じ…

『学校のせんせい(3)』(巣山真也、スクウェア・エニックス)感想

新米女教師のドタバタな毎日を綴る学園コメディ、第3巻。淡々とした日常ギャグが主体で、百合ネタはゆり子絡みでうっすら出てくるのみです。それも恋というより萌え/憧れ系のネタが大半なので、百合目当てで買うのはおすすめしません。

『やさしい教師の躾けかた。(1)』(宙、一迅社)感想

内気で弄られキャラな女教師が、ドSな小学生女子たちに(わりと性的な意味で)いたずらされまくるというギャグ4コマ。乳は揉むわパンツは下ろすわと行為そのものはかなりやりたい放題ですが、根底に愛と受容がほの見えるため、ぎりぎりのところでセクハラ賛…

『さくらリンク(2)』(河南あすか、一迅社)感想

鉄オタ、ミリオタ、同人女など、さまざまなオタ女子たちがキャッキャウフフする萌え4コマの第2巻。これで完結です。キャラクタが1巻よりのびのびと動き回っているし、百合ネタも濃度が上がっているしで、とても楽しく読みました。これならライトな百合ものと…

『ましゅまろ×タイフーンッ(1)』(源五郎、芳文社)感想

女のコが女のコの胸を揉みまくる4コマと聞いて買ってはみたものの、中身は実に不快なセクハラ漫画でしかありませんでした。男所帯で育ったためか(と、作品内では理由づけされています)「どうにも男の子っぽくなってしまった(p. 8)」とされる女性キャラが…

『お願い神サマ!(1)』(守姫武士、芳文社)感想

可愛らしさと大ボケの配合が絶妙な逸品。マリみてフォロワーの中で頭ひとつ抜けてる独創性を高く買いたいです。もうリリカルなだけの百合では物足りないとお嘆きの方はぜひご一読を。

『妄想HONEY』(三国ハヂメ、一迅社)感想

アホの子主人公「ののか」、ののかの幼なじみ「奏」、美人で変人な先輩「望」などが織りなす学園ラブコメ。タイトル通り「妄想」をキーワードにちょっぴりえっちな三角関係が繰り広げられるという内容で、楽しく読みました。ほとんどのキャラが無駄にエロく…

『ふたりずむ』(古居すぐり、一迅社)感想

中1双子姉妹「なつる」と「はるの」を主人公とする4コマ漫画。姉のなつるが妹はるのに迫り倒すかたちでお話は進むのですが、にもかかわらず、百合としてはなんだかぬるい印象が。キスやデートをせがむ場面さえあるのに何故、とも思ったのですが、全体的に百…

『える・えるシスター(5)』(邪武丸、一迅社)感想

一菜とふたばの姉妹百合漫画、完結編。一読してびっくり、性的な要素もありの堂々の百合ラブストーリーとして収束してますよこれ! しかも、面白いよ! まさかここまで真正面から百合な終わり方になるとは思っていませんでした。いやあ堪能した。