石壁に百合の花咲く

いちレズビアンの個人的メモ。

2009-10-01から1ヶ月間の記事一覧

『さくらりちぇっと(2)』(月見里中、芳文社)感想

元兵士(?)の「さくら」と大金持ちの「いちじく」との百合関係を軸にしたドタバタギャグ4コマ。まさかのガチエンドでしめくくられる、嬉しい最終巻でした。今回は男性目線でのあざといエロ演出もないし、クライマックス部分の怒濤の展開もナイス。

『紫色のクオリア』(うえお久光、アスキー・メディアワークス)感想

紫色のクオリア (電撃文庫)作者: うえお久光,綱島志朗出版社/メーカー: アスキーメディアワークス発売日: 2009/07/10メディア: 文庫購入: 101人 クリック: 2,229回この商品を含むブログ (308件) を見るするする読める本格SF百合「人間がロボットに見える」と…

『ミカるんX(4)』(高遠るい、秋田書店)感想

「ミカ」と「るんな」の少女ふたりが合体して戦う、痛快バイオレンス百合特撮漫画、第4巻。迫力ある構図とケレン味たっぷりの演出で、今回も楽しませてくれました。百合に関しても、コミカルな場面からぐっとくる場面までバラエティ豊かでよかった。

『蒼穹のカルマ(3)』(橘公司、富士見書房)感想

蒼穹のカルマ3 (富士見ファンタジア文庫)作者: 橘公司,森沢晴行出版社/メーカー: 富士見書房発売日: 2009/10/20メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 48回この商品を含むブログ (26件) を見る目配りの行き届いた学園ラブコメパロディシスコンならぬ姪コンのク…

『はやて×ブレード(11)』(林家志弦、集英社)感想

はやてと綾那の刃友コンビ解消の危機を前に、今回は剣待生総出のバトルロワイヤルが描かれます。相変わらず少年漫画チックな熱さとバカさにあふれた展開ですが、その一方で伏線を細かく張ったり回収したりしていく繊細さもあり、楽しく読みました。

『リビングデッド・ファスナー・ロック2 バニシング・ツイン』(瑞智士記、小学館)感想

リビングデッド・ファスナー・ロック2 (ガガガ文庫)作者: 瑞智士記,安倍吉俊出版社/メーカー: 小学館発売日: 2009/09/18メディア: 文庫 クリック: 7回この商品を含むブログ (6件) を見る百合話なんだけど、あっちこっちに既視感が……1巻とは趣向を変え、今度…

『さんぶんのいち。 (3) 』(松沢まり、芳文社)感想

中学生男女3人の三角関係(百合含む)を描くラブコメ、最終巻。百合あり異性愛ありの1巻、突然ヘテロ恋愛方面にばかり突っ走り出す2巻と来て、どうオチをつけるのかと思ったのですが、何の結論もなく玉虫色で終わってしまっています。

『天秤は花と遊ぶ(2)』(卯花つかさ、芳文社)感想

ぐわー。最悪。久々に悪いもん見た。1巻は非常に百合百合しかったこの作品ですが、2巻では「女同士では恋愛できない」というメタメッセージを熱心に打ち出したあげく、まさかのヘテロエンドに突入して行きます。そこまで見抜けなかった自分がうかつでした。

『いいなり!! 吸血姫(1〜2)』(草壁レイ、メディアファクトリー)感想

「至高の血」を持つ女子高生と、その血を狙う女吸血鬼が織りなすドタバタコメディ。吸血鬼もので百合っぽいお話というのはカーミラ以来腐るほどあるし、特殊な血をもつ主人公というのもよくある設定ですが、不思議と手ずれた感じがなく楽しく読めました。

『ヒャッコ(5)』(カトウハルアキ、ソフトバンククリエイティブ)感想

ドタバタ学園群像劇の第5巻。えらく路線が変わっちゃってませんか、これ。女のコたちのキャッキャウフフを描くのに飽きて、凶悪そうな野郎多めの学園バトルをやりたかったのかなーとも思うんですが、だとしてもなんだか新味と深みに欠ける感じ。

『乙女王子〜女子高漫研ホストクラブ〜』(888、芳文社)感想

廃部寸前の漫研が、資金集めのため校内で男装ホストクラブを始めるというドタバタギャグ漫画。女子高生が女子高生に熱を上げているかのような展開が一部にありますが、結局バーチャル異性愛にすぎないため、百合ものとしてはおすすめしません。

『失楽園(1)』(尚村透、スクウェア・エニックス)感想

男尊女卑が猛威をふるう私立学園で、主人公「ソラ」(♀)が女の子を守ろうと奮闘する物語。タイトルにも各種設定にも既視感があり、ストーリーは今のところ「きれいな男尊女卑」の称揚という、いかんせん誉めどころが見つけにくい作品でした。

『LOVE CUBIC』(谷村まりか、一迅社)感想

女子高生3人の三角関係物語。プラトニックなお話でありつつ全話に必ず尿シーンがある、というその特異性やよし。ただし、メインキャラ3人の性格づけが弱く、ヘアスタイル以外何が違うのかわかりにくいところは残念です。血縁幻想の扱いにもやや疑問が。