石壁に百合の花咲く

いちレズビアンの個人的メモ。

2009-12-01から1ヶ月間の記事一覧

この百合がすごい! 2009

2009年にレビューした百合/レズビアンもののうち、特におすすめの10作品(順不同)のリストです。 漫画『シュガーはお年頃(3)』(二宮ひかる、少年画報社) シュガーはお年頃 3 (ヤングキングコミックス)作者: 二宮ひかる出版社/メーカー: 少年画報社発売日…

『プアプアLIPS(2)』(後藤羽矢子、竹書房)感想

美人レズビアン「大塚レン」と、貧乏バイト少女「大河岸ナコ」のラブコメ百合4コマ、第2巻。もどかしくも甘酸っぱい恋模様を楽しむもよし、偏見の描き方の鋭さに感嘆するもよし。波乱の中でレンとナコがどのような未来をつかみとっていくのか、楽しみです。

映画『4分間のピアニスト』感想

4分間のピアニスト [DVD]ギャガ・コミュニケーションズ 2008-06-06売り上げランキング : 3344Amazonで詳しく見る by G-Tools 女性同士の絆による、魂の回復劇 レズビアンの老ピアノ教師クリューガー先生と、殺人罪で服役中の10代少女ジェニーが、ピアノのレ…

『クイーンズブレイド -Hide&Seek- (4)』(南崎いく、角川書店)感想

女戦士たちが躍動するアクションファンタジー、第4巻。今回はヴァンス3姉妹のしがらみが色濃く描き出されており、面白かったです。ただの姉萌え・妹萌えのテンプレ百合話ではなく、より深くて痛いところを突いてくる人間ドラマになっていると思います。

『アップル・デイ・ドリーム(2)』(城之内寧々、一迅社)感想

アパレル業界が舞台の百合4コマ、第2巻。1巻のそこここに顔を出していた異性愛主義が雲散霧消し、メインカプの恋心も全面に押し出されて、きちんと女のコ同士のラブコメとして機能するお話になってます。これだよ、こういう展開が読みたかったんだよ。

『わたしの大切なともだち(2)』(袴田めら、双葉社)感想

記憶喪失の幼なじみ・橘に「私たちは親友だった」と嘘をついてしまったデザイン学校生・エビちゃんの物語、第2巻。思春期のアイデンティティ・クライシスの中、エビちゃんにとって橘がますます大切な人となり、友情百合として申し分ない展開になっています。

映画『Drifting Flowers(漂浪青春)』(※邦題は『彷徨う花たち』)感想

『Spider Lilies(刺青)』のゼロ・チョウ監督による3話構成のレズビアン映画です。電車のシークエンスを使って3つの話を巧みにつなぎ、愛や自分の居場所を求めてさすらう主人公たちの姿を柔らかく描き出しています。レズビアニズムを扱いながら、単に女性同…

漫画『ヤングガン・カルナバル(3)』(佐藤夕子[画]/深見真[原作]、ソフトバンククリエイティブ)感想

人気バイオレンス・アクション小説『ヤングガン・カルナバル』のコミック版第3巻。ストーリーは、ダニエラ編に突入したところ。レズビアニズム要素もたっぷりで、特にオリジナル番外編でのカノコのエロ妄想にウケました。

映画『Spider Lilies(刺青)』(※邦題は『Tatto -刺青-』)感想

いわゆる「ウェブカム・ガール」(ライブカメラを通してセクシートークをしたり体を見せたりするアルバイト)をしている少女「小緑」(シャオリュー)と、刺青の彫り師「竹子」(日系なのでそのまま『たけこ』。または中国語読みでZhuzi)のラブストーリー。…

『瞳のフォトグラフ(2)』(GUNP(杜講一郎×さくらあかみ) 、ソフトバンククリエイティブ)感想

写真部に入った女子高生「ハルカ」の物語、第2巻。相変わらずカメラの面白さ・楽しさが力一杯伝わってくる漫画だと思います。インターミッションとしてさっくり描かれるシオリとユイ、ハルカとイヅミの2カップルもよかったです。

映画『Go!Go!チアーズ』感想

同性愛への偏見のグロテスクさを笑い飛ばすコメディ。恋愛部分もキュート 自覚のないレズビアンのチアリーダー・メーガン(ナターシャ・リオン)が、同性愛を「治す」という触れ込みのリハビリ施設に放り込まれ、すったもんだの日々を送るというコメディ。同…

『乙女戦士ラブリー5!』(城之内寧々、一迅社)感想

フリフリロリ服の美少女戦士が全裸のエコ怪人と戦う学園百合コメディ。ひたすら巨乳とフリルとSMチックなエロを描きまくるという思い切りのよさに拍手。とは言え、攻め受け固定で男顔の俺様攻めばかりというヘテロ的なセンスは好き嫌いが分かれるかも。