石壁に百合の花咲く

いちレズビアンの備忘録。内容は主に(1)LGBTニュース、(2)ガール・オン・ガールのポップカルチャーなど。

『さつきばれっ!』(真田一輝、芳文社)感想

さつきばれっ! (まんがタイムKRコミックス)

さつきばれっ! (まんがタイムKRコミックス)

女岡っ引きが主人公の時代劇コメディ。百合成分はかなり希薄

『落花流水』の真田一輝さんによる時代劇コメディ。江戸の町を舞台に、元気者の女岡っ引き「銭形皐月」(ぜにがたさつき)の活躍が描かれます。メインキャラがほぼ全部女性ではあるのですが、百合成分はかなり希薄。あくまでコメディとして読むべき作品でしょう。

(希薄な)百合成分は、たとえばこのへん

  • 皐月の上司「求馬」(きゅうま/♀)が、何かというと部下の皐月や主計(かずえ/♀)をベタベタと可愛がること
  • 夜の寺での皐月と主計のハグ
  • 皐月と求馬の全裸ハグ
  • 女に告白された皐月への求馬の台詞「道具がいるなら両国に大奥御用達の…」

ただし、体の接触(ハグとか)やきわどいギャグこそあるものの、女のコ同士の恋愛感情自体はほぼ皆無なんですよね、それはそれで面白いのですが、『落花流水』なみの百合ネタを期待する人には向かないかもしれません。

コメディとしての『さつきばれっ!』

皐月の強さとハチャメチャさがとても楽しかったです。彼女は銭形平次の孫という設定なのですが、

じっちゃん直伝 破砕銭拳!!

などと強引な技が炸裂するところとか、好きですね。あと、求馬様のすっとぼけた性格もよかった。第1話のちくわのくだりとか。

まとめ

女のコ同士のライトな接触は出てくるものの、百合漫画に分類するには正直難があるかも。けれど、そもそも百合を標榜した作品ではぜんぜんないし、これはこれで充分楽しく読めました。スカッとするコメディが読みたい方におすすめです。