石壁に百合の花咲く

いちレズビアンの個人的備忘録。内容は主に(1)LGBTニュース、(2)ガール・オン・ガールのポップカルチャーなど。

『スカイスクレイパー』(平木直利、コアマガジン)感想

スカイスクレイパー (ホットミルクコミックスエクストラ (No.25))スカイスクレイパー (ホットミルクコミックスエクストラ (No.25))
平木 直利

コアマガジン 2003-03
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あっさり目の♀♀エロコメ

キュートな絵柄の18禁エロコメ。同人作家の「みほ」と「あきら」(ともに女)が、Hな作品のネタにするために身体の関係を持ち、そのままなんとはなしにカップルになってしまうというお話です。途中でみほの妹「しほ」が絡んだ姉妹百合も展開されたりして、女性同士のHシークエンスはかなり豊富。SM要素もちょっとあり。ただし、元々が「ヘテロ女子同士がうっかりHしてしまう」系の単発ストーリーだったと見えて、序盤はあんまりラブくないのが難点です。また、男性との絡みが比較的多いところや、男性によるレイプの扱いが非常に軽いところも今ひとつかと。あくまで「サクッと読める、ライトな百合エンドエロコメ」と割り切って読むべき作品かと思います。

よかったところ

まず、エロマンガというよりむしろ一般誌風の可愛らしい絵柄がよかったです。次に、全体的に明るくコミカルなお話であるところ。メインカップルの性格づけがはっきりしていて、特にあきらのS気質がエロシークエンスで真価を発揮しているところもよかった。また、しほの一途なお姉ちゃんスキーっぷりにも、ぐっときました。ちなみにHシーンは全体的にあっさり目なのですが、それはそれでお話のトーンに合っていて悪くないと思います。

今いちだったところ

第一に、序盤ではみほとあきらの関係はあくまで「友達同士の偶発的なセックス」でしかなく、特に第2話ではエロスの方向性が簡単に男女セックスに回帰してしまうこと。第二に、男性によるレイプシーン(複数)が安直に登場し、しかもその扱いが軽いこと。ただし、これらに耐えて読んでいけば最終的にはラブラブ♀♀エンドに到達するので、「終わりよければすべてよし」でオールOKと言えば言えます。

まとめ

序盤があまりラブくないのと、途中で男が絡むところ、そしてレイプが軽視されているところなんかはマイナスですが、それらを乗り越えてたどりつくラブラブ♀♀エンドはよかったです。一般誌風の可愛らしい絵柄や、サクッと読めるコミカルな作風もナイス。あんまりどぎつくない、明るめの♀♀エロ漫画をお探しの方によろしいんじゃないかと思います。