石壁に百合の花咲く

いちレズビアンの個人的メモ。

「ランチはきみの実家で、ディナーはぼくの実家で」ゲイカップルのクリスマスをコミカルに描くCM

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英国のスーパー、セインズベリーズ(Sainsbury's)のクリスマスCMのひとつが、1日で互いの両親宅を回ろうと計画したゲイカップルの姿をユーモラスに描いています。

詳細は以下。

Festive advert praised for casually featuring gay couple (VIDEO) · PinkNews

クリスマスとは、基本的に家族・親戚が集まって大ごちそうを食べるもの。このCMのゲイカップルは1日で双方の両親宅を回ろうと決め、食べ過ぎを防ぐため、事前にこのような「協定」を結びました。

クリスマスのランチを一方の両親の宅で、ディナーをもう一方の両親の家でなんとか食べるには、計画はスペースにあり――メインしか食べるな。

To manage Chiristmas lunch at your parents and Christmas dinner at his, a plan is in space - stick to the mains.

この協定がどうなったかは、CMでごらんください。

食べちゃうよね、そりゃあ。

登場人物がゲイであることを必要以上に強調せず、単なる「カップルのよくある日常」に焦点を当てたCMであるところがとてもいいと思います。ちゃんとクリスマス用食材の宣伝にもなっているところや、最後に出てくるキャッチコピー「クリスマスは分かち合いのとき」("Christmas is for sharing")がCM全体に通底するテーマになっているところもいいですね。

なお、ゲイネタではないんですが、同社の3分半にもおよぶオフィシャルクリスマス広告もそれはそれはよくできているので、以下に貼っておきます。これは絵本作家ジュディス・カー(Judith Kerr)の人気キャラクタ、猫の「モグ」を主人公とするCG作品で、モグの動きが猫飼い必見のできばえ。さらに、古典的なドタバタ展開と意外なオチのとりあわせがまた心憎いんです。