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石壁に百合の花咲く

いちレズビアンの備忘録。内容は主に(1)LGBTニュース、(2)ガール・オン・ガールのポップカルチャー。

ゲイ・エロティック・アーティスト、トム・オブ・フィンランドの生涯が映画に

Tom of Finland: The Complete Kake Comics

映画"Leijonasydän(Heart of a Lion)"のドメ・カルコスキ(Dome Karukoski)監督がこの春、ゲイ・エロティック・アーティスト、トム・オブ・フィンランドの伝記映画の撮影を開始するそうです。

詳細は以下。

Protagonist Pictures Boards Dome Karukoski’s ‘Tom Of Finland’ | Deadline

「トム・オブ・フィンランド」とは、フィンランド出身のアーティストTouko Laaksonen氏 (1920-1991)の別名。ホモエロティックな作風で有名です。2004年にフィンランドで発売された「トム・オブ・フィンランド」切手は、同国の郵便史上で最高の売上を記録しました。

元記事によればLaaksonen氏は第二次世界大戦の英雄だったものの、帰還後は同性愛者として迫害を受ける立場となり、アートに自由を求めたとのこと。彼の描く筋肉隆々とした男たちの絵は、米国でのゲイ解放運動という追い風もあって、やがて世界中で人気を博すことになりました。

「これは時代に先んじていた男の物語です。つまり、ほんとうの自分でいる権利、すなわちホモセクシュアルのファンタジーを持ったホモセクシュアルの男でいる権利に悪意を持って立ちはだかる世界に対して勇敢に立ち向かった男の話なのです」とカルコスキは述べた。「この物語は、まさにひとりの人間がアーティストの道具のような単純なものでいかにして世界に変化を起こすことができるのかを示しています」

“This is the story of a man ahead of his time, bravely standing up against a world virulently against his right to be who he was – a homosexual man with homosexual fantasies,” stated Karukoski. “The story shows how literally one person can create change in the world, even with something as simple as an artist’s tools.”

撮影はスウェーデンのヨーテボリでこの春開始だそうです。なお脚本はAleksi Bardyで、キャストは2016年2月14日にベルリン映画祭の記者会見で発表予定とのこと。日本にも来るのかなあ、この映画。アラン・チューリングを描いた『イミテーション・ゲーム』があれだけ世界中で人気を博したんだから、これも当たる可能性があるんじゃないかと思うんだけど。