石壁に百合の花咲く

いちレズビアンの個人的備忘録。内容は主に(1)LGBTニュース、(2)ガール・オン・ガールのポップカルチャーなど。

大学でもっとも性的暴行に遭いやすいのは両性愛者女性(米研究)

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米国の計21000人の大学生を対象とした調査から、大学4年間の間にもっとも性的暴行に遭いやすいのは両性愛者女性であるという結果が得られたそうです。その次にリスクが高いのはヘテロ女性とゲイ男性。レズビアンはもっともローリスク。

詳細は以下。

Sexual Assault Victimization Among Straight, Gay/Lesbian, and Bisexual College Students

この調査はニューヨーク大学のジェシー・フォード(Jessie Ford)氏とホセ・G・ソト=マルケス(José G. Soto-Marquez)氏によるもの。 Online College Social Life Survey (OCSLS)の、計21校の4年制大学の生徒21000人のデータを分析した結果、キャンパスでの4年間で性的暴行(望まぬ性交を力で強要された、酒・睡眠・薬やその他の理由で動けなくなっているときに望まぬ性交をさせられた等)を受けたと報告している生徒の比率は以下のようになっていたとのことです。

  女性 男性
異性愛者 24.7% 12.7%
両性愛者 37.8% 17.7%
同性愛者 11.4% 24.3%

両性愛者女性のおよそ5人に2人が被害を報告しており、全カテゴリー中トップです。その次に来るのが異性愛者女性と同性愛者男性で、どちらも約4人に1人の割合。両性愛者男性の被害報告はゲイ男性(4人に1人)と異性愛者男性(8人に1人)のおおむね中間ぐらいで、レズビアンでは9人に1人ぐらい。

論文によれば、性的暴行を受けたことのある学生は大学の社交クラブに所属していることが多く、性的パートナーの人数や、出会ってすぐのカジュアルなセックス(フックアップ)の経験も多い傾向にあったとのこと。フォード氏らは、大学でのパーティーなどが性的暴行の背後にある可能性を指摘し、多角的な介入戦略が必要だと述べています。

上記論文をざっと読んで、「パーティーやフックアップの場面で性暴力が起きやすいというのはわかるんだけど、それだけではなぜ両性愛者女性が突出して被害が多いのか説明できないのでは」と思っていたところ、Refinery29がバイセクシュアル・リソース・センターのケイト・エストロップ(Kate Estrop)氏による説明を紹介していました。

エストロップ氏によれば、バイセクシュアル女性は「性的にだらしない」とか「誰とでも寝る」などとみなされがちで、そのために性的暴行を受けやすくなるのだとのこと。

「(サバイバーが)バイセクシュアルだということが、悪いのは彼女であり、暴行犯はがまんできなかったことを同情されて当然だと(人々が考える)もうひとつの理由になるのです」とエストロップは指摘している。「ジョニー・デップに対するアンバー・ハードの件でのさまざまな反応が、このうんざりするような現象のいい例です……バイの性的暴力サバイバーには、責められるべきは彼女たちでも彼女たちのアイデンティティーでもないと伝えて安心させる必要があります」

"[A survivor's] bisexuality is just another reason [people think] she should be blamed and offenders should be pitied as not being able to help themselves," Estrop points out. "The varied responses to Amber Heard's case against Johnny Depp is a prime example of this sickening phenomenon... Bi survivors of sexual violence should be reassured that neither they, nor their identity, is to blame."

つまりは両性愛者女性に対する偏見が、暴力の正当化に使われているということですね。最低。やはり、なんらかの介入が必要なのでは。