石壁に百合の花咲く

いちレズビアンの個人的メモ。

NYの引越し屋、怒らせてはいけない相手を怒らせ大炎上

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Netflixドラマ『アンブレイカブル・キミー・シュミット』で大人気の俳優、タイタス・バージェス(Tituss Burgess)が、無責任な引っ越し業者から「ファッキン・ファゴット(糞オカマ)」と罵倒され、胸のすくような報復を見せています。

詳細は以下。

Tituss Burgess Just Left The Most Legendary Yelp Review Of The Year - Buzzfeed

タイタスはテノールの美声で知られる俳優兼歌手。ゲイであることを公表しており、ドラマ『アンブレイカブル・キミー・シュミット』では前世が日本の芸者「ムラサキ」だったというゲイ男性役をコミカルに演じて好評を博しています。彼が日本語で歌う「竹田の子守唄」がまた、異様に上手いのよ。

彼の歌唱力の素晴らしさを知るには、『ドリームガールズ』のエフィー役を演じたこのパフォーマンスもおすすめです。

2016年7月13日、そのタイタスが仕事を頼んだブルックリンの引っ越し業者が約束の時間になっても現れなかったのがトラブルの始まりでした。この業者、タイタスが計9回電話してもやって来ず、おまけに仕事もしていないうちから「先にYelp(米国のクチコミレビューサイト)にレビューを書け、書かなければ仕事はしない」といってきたのだそうです。そこでタイタスがもう頼まないと伝えると、テキストメッセージで「ファッキン・ファゴット」と暴言。

タイタスはInstagramに動画をアップしてここまでの事情を説明し、「アンタたち、怒らせちゃいけないクイーンを怒らせたわね」("You fucked wrong queen.")と宣言しました。

さらにTwitterでは、この業者とのテキストメッセージのやり取りのスクリーンショットも公開。例のFワードもしっかり入っています。タイタスはまた、Yelpにもレビューを投下し、ユーモアを交えた文章で「この引っ越し業者を使っちゃダメよ!」と訴えました。よほどアクセスが殺到したのか、現在該当ページではこのレビューは読めず、Yelpからの「ニュースで話題になったため、この業者へのクチコミではない書き込みが増え、Yelpとしては削除せざるを得なかった(大意)」というメッセージが表示されるのみとなっています。しかし、原文はもうネット中に広まっているし、業者の名前も電話番号も全部バレバレです。

このSNS全盛時代に、本っ当に怒らせちゃいけない相手を怒らせたよね、この業者……。あれだけレビューを書けと催促してた(仕事もしてないのに!)んだから、とうとう書いてもらえてある意味本望かも知れませんけど。

ちなみにこの騒ぎがあった翌日、つまり7月14日、米国では第68回エミー賞候補が発表され、タイタス・バージェスは昨年に引き続きコメディ部門最優秀助演男優賞にノミネートされました。作品は、そう、『アンブレイカブル・キミー・シュミット』。授賞式は9月19日です。くだらない引っ越し屋とのいざこざでケチはついたものの、今年こそ彼が首尾よくエミー賞を取ってくれると嬉しいです。「ムラサキ」の登場回(S2E3)、本当に最高だったんだからね!