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石壁に百合の花咲く

いちレズビアンの備忘録。内容は主に(1)LGBTニュース、(2)ガール・オン・ガールのポップカルチャーなど。

米プロレスラー、アンソニー・ボウエンズが両性愛者としてカミングアウト

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米国のプロレスラー、アンソニー・ボウエンズ(Anthony Bowens)選手がボーイフレンドと撮ったキュートな動画を通じて両性愛者としてカミングアウトし、心境を語りました。

詳細は以下。

Goofy video with boyfriend spurs bisexual pro wrestler to come out - Outsports

ボウエンズ選手はニュージャージー生まれで現在26歳、フィットネスモデルや俳優としても活躍しています。彼のカミングアウトの契機となったのは、恋人でフィットネストレーナーのマイケル・パヴァーノ(Michael Pavano)氏と一緒に撮影して、2016年9月にYouTubeで発表したギャグ動画でした。この動画の中で、ボウエン選手はパヴァーノ氏から「ぼくのボーイフレンド」と紹介されているんです。

Outsportsによるとボウエンズ選手は5年前にプロレスラーとしてデビューして以来、両性愛を公表したら問題視されるのではと考えて、数人にしかカミングアウトしていなかったのだそうです。上記の動画をアップロードするのも不安だったとのことですが、動画を見たプロレス界の親友は彼の性的指向をまったく問題視せず、それ以外の友人や両親からも、これまでと変わらない愛と支援が寄せられたとのこと。それで2017年1月8日、Facebookで改めてこんなメッセージを発表したのだそうです。

長ったらしい文章を書くつもりはありませんが、今がその時だと思います。ぼくがバイセクシュアルだということを、みんなに知ってほしいのです。ぼくの旅を続けることで、人々の認識を変え、ステレオタイプを打ち破ることを楽しみにしています。否定的な考えには我慢ならないので、これが嫌だと思う人は、どうぞぼくをデリートしてください。読んでくれてありがとう!

I'm not going to make this a long winded post but I think it's time. Just wanted to let everyone know im Bisexual. I look forward to changing perceptions and breaking stereotypes as I continue on my journey. I have zero patience for negativity so if this bothers you please delete me. Thanks!

で、そこからはもう、こんなスーパーキュートなカップル写真をInstagramに載せまくり。

I'd like to introduce you to my better half @michaelpavano. Give him a #follow, he's kinda cool haha

Anthony Bowensさん(@bowens_official)がシェアした投稿 -

#awkwardprompics @michaelpavano

Anthony Bowensさん(@bowens_official)がシェアした投稿 -

いいねえ。

ボウエンズ選手によれば、彼がカミングアウトに踏み切ったのは、(1)自分の権利のため、(2)最愛の人に嘘をつかせたくないから、(3)自分の立場を生かして世のステレオタイプを打破し、人は性的指向が何であれ本来の自分でいていいのだと示したいから、という3つの理由によるものだったとのこと。Outsportsで発表した手記を、彼はこんな風にしめくくっています。

ぼくの旅路でたとえひとりでも誰かを力づけることができて、その人が自分自身の戦いをやりとげたり、夢をかなえたりしてくれたら、それだけでカミングアウトした甲斐があります。旅も戦いも、たった今始まったばかりです!

If I can help inspire at least one person to fight past their struggles through my journey or inspire at least one person to live their dreams, it’s all worth it for me. The journey and the fight is just beginning!

LGBT、LGBTと頭文字だけつなげて連呼されるようになっても、その中の「B」は常に不可視化されがちです。事実、米国のLGBT人口の中ではバイセクシュアルの自認をもつ人がもっとも多いはずなのに、LGBTコミュニティからのサポートがもっとも少ないのもバイセクシュアルであるとか、LGBTQキッズの中ではバイセクシュアルの子供がもっとも自殺リスクが高いなどとする調査結果も複数報告されています。こうした不均衡の陰にあるのはバイフォビア(両性愛嫌悪)とモノセクシズム(単性愛主義、あるひとつの性に属するメンバーのみに惹かれる性的指向こそが好ましいとする信念)で、ボウエンズ選手のいう「ステレオタイプ」の根底をなしているのもおそらくこれらであるはず。彼のようなオープンリー・バイセクシュアルの活躍を目にする機会が増えることで、バイセクシュアルに対するネガティブな誤解が粉砕されていくよう、いちレズビアンとして心から願っています。