石壁に百合の花咲く

いちレズビアンの備忘録。内容は主に(1)LGBTニュース、(2)ガール・オン・ガールのポップカルチャーなど。

同性間の片思いを描くCGアニメ『In a Heartbeat』、クラウドファンディングで製作へ

f:id:miyakichi:20170524162114j:plain

男の子から男の子への片思いを描く3DCG短編アニメ『In a Heartbeat』がKickstarterで資金3千ドルを募ったところ、1万4千ドルものお金が集まったそうです。公開は2017年夏予定、トレイラーが超キュート!

詳細は以下。

WATCH: This animation about an awkward school boy's same-sex crush is too cute for words

まずはトレイラーをごらんください。

オフィシャルポスターはこちら。

『In a Heartbeat』は、クロゼットな主人公シャーウィン(Sherwin)が、学校一の人気者ジョナサン(Jonathan)に恋をし、文字通り自分のハートに振り回されるという物語。KickstarterのFAQページによれば、本作品は3分30秒から4分30秒の長さになる予定で、完成したらオンラインで無料公開されるとのこと。

このショートフィルムの製作に取り組んでいるのは、米フロリダ州にあるリングリング・カレッジ・オブ・アート・アンド・デザインの最上級生、エステバン・ブラボ(Esteban Bravo)さんとベス・デイヴィッド(Beth David)さんのコンビ。ふたりはkickstarterで、この作品はこれまでの勉強の集大成であるとともに、「コンピュータアニメの世界では掘り下げられてこなかった主題の表現」でもあると説明しています。Gay Star Newsによれば、ふたりはシャーウィンのようにLGBT+のアイデンティティーと格闘している子供や若者に、愛と自己受容のメッセージを送りたいと考えているのだそうです。

必要ですよね、こういう作品。アイスランドの子供向け番組が言う通り、自分の心臓が何にドキドキするかは自分では決められないのですから、ヘテロ以外の子供が自分を重ね合わせることができるこうしたお話の存在はとても大切だと思います。

それに、ヘテロ家庭で育つヘテロの子供たちにとっても、小さいうちからヘテロ以外の表現を目にするのは大切なこと。ちなみにドラマ『グレイズ・アナトミー』でレズビアンの女医アリゾナ・ロビンスを演じているジェシカ・キャプショーの娘は、「あかちゃんはパパとママのいるおうちにしかうまれないんだよ」と言う保育園のクラスメイトに、辛抱強く「ママとママのときもあるし、パパとママのときもあるし、パパとパパのときもあるんだよ」と説明しているそうですよ。普段から見聞きするものの力って、あなどれませんよ。

ディズニーもピクサーもドリームワークスもまだまだLGBT+テーマには及び腰な今、もう子供向けCGアニメに関してはこうした有志による作品に期待をかけた方が早いのかもしれないと思います。とにかく公開が楽しみです、『In a Heartbeat』。

最後に、おまけ。ブラボさんのInstagramより、『In a Heartbeat』のキャラによる『ブロークバック・マウンテン』パロディーをどうぞ。