石壁に百合の花咲く

いちレズビアンの個人的備忘録。

今週の未紹介LGBTニュース(2018年2月18日)

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ル・ポールのアイルランド語ツイートにアイルランド人熱狂

RuPaul's Gaelic Tweet To Michelle Visage Is Greek To Us, But Irish Twitter Is Losing It | NewNowNext

『ル・ポールのドラァグ・レース』のプロデューサー、ミッシェル・ヴィサージュ(Michelle Visage)が、アイルランドのオーディション番組『アイルランズ・ゴット・タレント』新シリーズの審査員に。ル・ポール(RuPaul)がこれを喜ぶツイートをアイルランド語で書いたため、アイルランドの人々が大変喜んでいるというニュース。

該当のツイートはこちらです。

上記ツイートをクリックし、アイルランド人からのリプライがどれだけたくさんぶら下がっているか見てみれば、反響の大きさがわかると思います。なおアイルランドの皆さんによれば、ル・ポールのこのツイートのアイルランド語は完璧だそうです。NewNowNextの英訳と、Twitterユーザー有志による英訳を見るに、だいたいの意味はこんな感じになるみたい。

「アイルランドのみんな! アタシのミッシェル・ヴィサージュがアイルランズ・ゴット・タレントですっごくいい仕事してるみたいね。アンタたちクイーンも強烈にかっこよくてスゴいのは間違いないけど、頑張った方がいいわよ、さもないと『胸を張って去る』ことになるわよ!」

ル・ポールの決まり文句"sashay away"(『胸を張って去る』)が、アイルランドに行くと"sashayáil away"になるのね。ひとつ勉強になったわ。

GLAADが動画「マイ・ファースト・LGBTQキス」をリリース

LGBTI college students describe what their first gay kiss was like

GLAADが2018年のバレンタインデーに、「マイ・ファースト・LGBTQキス」(My First LGBTQ Kiss)なる動画を公開しました。LGBTQの大学生らにファーストキスの思い出を語ってもらうという内容で、どの話も甘酸っぱくてかわいらしくて大変よろしいです。英語字幕がついているので、リスニングが苦手な方でもわかりやすいと思います。


アラバマのレズビアンカップルがプロムに行けることになりました

Lesbian couple told they can now attend Alabama school prom together

アラバマのカルホーン郡にあるアレクサンドリア・ハイスクール(Alexandria High School)で、彼女にプロムのパートナーになってくれるよう申し込んだあと停学処分にされたレズビアンが、結局彼女と一緒にプロムに行けることになったそうです。

この高校生、ジャニズィア・ロス(Janizia Ross, 17)さんは2018年1月30日、学校のタレント・ショウ(学芸会のようなもの)で恋人のレイヴン(Raven)さんの出し物が終わったところでステージに上がり、プロムの申し込みを実行。この後、学校はロスさんと、この申し込みの企画を立てた友人を停学処分にしてしまったのだそうです。

学校側の言い分では、この停学は彼女らが規則違反をしたことに対する懲戒であり、学校が多様性を支持していないということではないとのこと。ただし、学生らは納得せず、ソーシャルメディアで疑念を表明しています。カルホーン郡の学校区はLGBTQ団体ラムダ・リーガルに対し、ロスさんらの停学期間が満了したことと、ロスさんとレイヴンさんはプロムに行くことを認められたことを伝える手紙を送ったそうですが、ラムダ・リーガルが要求している停学処分の記録削除については、まだ検討しているところだそう。

北米LUSHがバスボムでトランス支援

Cosmetic company Lush dedicates new bath bomb to trans rights

化粧品・ボディケア用品メーカーのLUSH(ラッシュ)が2018年2月15日から「#TransRightsAreHumanRights(トランスの権利は人権)」というキャンペーンを開始し、水色とピンク色のトランス・プライド・カラーのバスボムを発売しました。このバスボムの商品名は"Inner Truth Bath Melt"(『内なる真実のバスメルト』)といい、売り上げから税金分を引いた残りの全額が米国とカナダのトランスジェンダー団体に寄付される予定だそうです。

このキャンペーンは2週間続く予定で、北米の250店が店頭の飾りつけでトランスの権利保護を訴えるほか、トランスのアライ(味方)になるためのビギナーズガイドも配布するとのこと。


Gays Against Gunsがニューヨーク・シティーで抗議集会 フロリダの事件受け

'Gays Against Guns' to Hold NYC Rally Tonight in Response to Florida HS Shooting - Towleroad

フロリダ州パークランドの高校銃乱射事件を受け、銃暴力根絶に取り組むLGBTQグループGays Against Gunsがニューヨーク・シティーで抗議集会を開きました。プラカードの"NOT IN MY SCHOOL"というのはこの高校やサンディフック小学校のことで、"NOT IN MY NIGHTCLUB"というのはパルスのことですよね。どれだけ殺されれば変わるんだアメリカ。

ホルモン療法でトランスジェンダー女性が授乳可能に

トランスジェンダー女性が授乳可能に、初の科学的研究

乳汁分泌を誘発するホルモンを使ってトランスジェンダー女性が授乳できるようになったとする研究が発表されたというニュース。この研究が進めばシスジェンダー男性が自分の胸から授乳することが可能になるのかも。ただ、今はよくできた粉ミルクや液体ミルクがあるし、母乳へのこだわりはmom shaming(『母親叩き』、母乳育児をしてないとか、オーガニックでないものを子に食わせているとか、ネイルをしているとかのどうでもいい理由でいちいち育児中の母親を責め立てること)を促進してしまう可能性があるので、別に誰でも彼でも(もちろんシスジェンダーの母親でも)母乳を出す必要はないともは思いますけど。

Uberドライバーがホモフォビックな客にスマホを壊され動画公開

Uber Driver Appeals to Public to Find Drunk Homophobe Who Smashed His Phone: WATCH - Towleroad

米国のUber運転手、マイケル・リード(Michael Reed)氏が、ホモフォビックな暴言を吐いた上に彼のスマホを奪って壊した女性客の動画を公開しました。リード氏は2017年12月31日の深夜、ノースカロライナでこの客を乗せたそうです。

この動画には、リード氏の車を自分の車だと思い込むほど泥酔している女性が運転席に向かって「うるせえ馬鹿」だの「この車から出ていきやがれ」だのとからんだあげく、「だまれクソ〇モ("Shut up f**kin' f**got")」と言い放つところが録画されています。リード氏から「録画している」と告げられた彼女が、リード氏のスマホを無理やり奪って車外に逃げていくところも。女性はどうやらスマホで録画されているのだと思ったらしく、そのスマホを路上に叩きつけるなどして破壊したのだそうですが、実際にはダッシュボードのカメラで撮られていたため映像は無事だったとのこと。この女には警察と、リハブが必要だわ。

第一子受胎報告のトム・デイリーとダスティン・ランス・ブラックに死の脅迫

Death threats sent to Tom Daley and Dustin Lance Black over baby

脚本家のダスティン・ランス・ブラック(Dustin Lance Black)と夫で飛び込み選手のトム・デイリー(Tom Daley)が2018年のバレンタインデーに第一子の超音波写真を公開したところ、死ねと脅すコメントが寄せられたというニュース。

問題の写真はこちらです。

HAPPY VALENTINES DAY! ❤️👨‍👨‍👦❤️

Tom Daleyさん(@tomdaley)がシェアした投稿 -

これらの写真に「死ねオカマ」だの、このふたりを安楽死させる("put to death"、動物の安楽死によく使う言い回しです)べきだなどというコメントが寄せられたほか、タブロイド紙デイリー・メールは「ふたりのパパがニュー・ノーマルだというふりをするのはやめろ」という記事を掲載したとのこと。

2枚とも「ザ・代理母出産」という雰囲気の写真だけに、バックラッシュが激しくなるのも無理はないかも。代理母出産は以前から貧しい(そして往々にして発展途上国の)女性への搾取や虐待につながりやすいと指摘されている上、代理母や赤ちゃんの健康リスクの問題(卵の移植が原因で代理母が感染症になったり、代理母が契約を破って薬物などを乱用して胎児に影響が出たりするなど)もあり、さらに子供が生まれた後で法的な争いになることもあって、必ずしも子供を持つのにベストな方法とは言えないんですよね。だから、同性愛嫌悪が強い人がこれらの写真を見て余計に不安をあおられてしまった可能性は否めないんじゃないかなあ。だからと言って脅迫するのは完全にアウトだし、デイリー・メールに至っては「20世紀から出てこられないのなら永遠にネッシーのいんちき記事でも書いてろ」としか言えませんけど。

米国人の3人に1人がトランスジェンダーであることは罪と考えている(イプソス調査)

One in three Americans think that being transgender is a sin, study reveals · PinkNews

マーケティング・リサーチ会社イプソスの調査で、米国人の3分の1がトランスジェンダーであることは罪だと考えているという結果が得られたというニュース。この調査ではさらに、米国人のこれまた3分の1がトランスジェンダーであることは精神の病気だと思っているという結果が出たそうです。ちなみに、西洋諸国でこれより高い数字が出た国はないとのこと。道理で米国でのトランス殺人がなくならないはずだわ……。