石壁に百合の花咲く

いちレズビアンの個人的備忘録。内容は主に(1)LGBTニュース、(2)ガール・オン・ガールのポップカルチャーなど。

米サッカー選手コリン・マーティンがゲイとしてカミングアウト

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米国のプロサッカークラブ、ミネソタ・ユナイテッドFCのコリン・マーティン(Collin Martin)選手が同性愛者であることを公表。メジャーリーグサッカーで2人目のオープンリー・ゲイの選手となりました。

詳細は以下。

Pro soccer player Collin Martin comes out as gay - Outsports

マーティン選手は2018年6月29日、レインボーフラッグをマントのように羽織った自分の画像を添えて、Twitterに以下のように投稿しました。

訳:

今夜わたしの所属するミネソタ・ユナイテッドFCはプライド・ナイト(訳注:6月のプライド月間に開催される、LGBTQ+コミュニティをたたえるための年次イベント)を開催します。自分にとっては大切な夜です――わたしはメジャーリーグサッカーのオープンリー・ゲイの選手だということを発表します。

Tonight my team, @MNUFC , is having their Pride night. It's an important night for me — I'll be announcing that I am an openly gay player in Major League Soccer.

画像の文章内では、マーティン選手は何年も前からチームメイトを含め周囲の人々にはカミングアウトしていたこと、メジャーリーグサッカーの関係者からはすべて親切で受容的な対応を受けており、おかげで公式なカミングアウトがずっと楽になったこと、これがきっかけで他のプロスポーツ選手が励まされたり、心から受け入れられたりするようになってほしいと願っていることなどが説明されています。

ミネソタ・ユナイテッドは、このツイートにこんなリプライをつけました。

これでマーティン選手は、2013年にカミングアウトしたロビー・ロジャース(Robbie Rogers)選手に続き、メジャーリーグサッカーで2人目のオープンリー・ゲイの選手となりました。ロジャース選手が2017年に引退した今となっては、MLSで唯一同性愛者であることを公表している選手だとも言えます。

さて、カミングアウトのニュースには「なぜそんな私的なことをわざわざ発表するんだ」とか「こんなことがいちいちニュースになるのは変」とかいう反応がつきものです。このような意見をお持ちの方々には、英テレグラフが男子スポーツ選手のカミングアウトしづらさについて論じたこちらの記事の、最後のパラグラフが参考になるかもしれません。以下、拙訳。

今思うのは、男性も女性も、何百人もの人が名乗りを上げてほしいということだ。あまりに人数が多すぎて、誰も数えることができないぐらいに。あまりに多すぎて、誰がゲイで誰がそうでないのか誰も覚えていられないぐらいに。あまりに多すぎて、スポンサーが同性愛者を対象外にしたら誰のスポンサーにもなれなくなってしまうぐらいに。ストレートでもカミングアウトしてしまえ。皆立ち上がって言うんだ、わたしがスパルタカスだと。

My wish now is that hundreds come forward, men and women. So many that no one can count. So many that this is no longer news. So many that no one can remember who is gay and who is not. So many that the sponsors would have no one left to give their money to if they left out the gays. Come out even if you are straight. Stand up everyone and say 'I am Spartacus' altogether now...

残念ながら現実世界はまだ、ゲイが性的指向を「わざわざ発表」しなくて済むとか、カミングアウトしても「いちいちニュースに」ならないとかいうような素晴らしい場所にはなっていません。それどころか、黙っていてもメディアにアウティングされるし、ゲイのアスリートだというだけで死の脅迫さえ受けるというのが現状です。だからこそ「スパルタカス」たちが立ち上がって名乗りを上げ続けているんです。その口を塞ごうとするのは、本末転倒ってものです。