石壁に百合の花咲く

いちレズビアンの個人的備忘録。

レベッカ・シュガーがノンバイナリーとしてカミングアウト

Guide to the Crystal Gems (Steven Universe)

カートゥーン・ネットワークのアニメ『スティーブン・ユニバース』の制作者、レベッカ・シュガー(Rebecca Sugar)が、ラジオ番組でのインタビューで、自分はノンバイナリー女性だと発言しました。

詳細は以下。

"Steven Universe" Creator Rebecca Sugar Comes Out as "Non-Binary Woman

「ノンバイナリー」って何だとお思いの方のために、まず『13歳から知っておきたいLGBT+』(アシュリー・マーデル著、須川綾子訳、ダイヤモンド社)p. 211に掲載されている定義を以下に引用しておきます。

ノンバイナリーまたはnb non-binary

生物学的性とジェンダーの男女二元論の枠組みの外に存在すると自分を位置づけること。男性でも女性でもない状態、または部分的にそうした状態であるか、それらがまざりあっている状態。

『スティーブン・ユニバース』は2013年から米カートゥーン・ネットワークが放送しているアニメ―ションです。ストーリーは、「クリスタル・ジェム」と呼ばれる女性形のエイリアンたち(元が宝石なので厳密には性別はないが、代名詞はshe/her)と、ジェムと人間の間に生まれた主人公スティーブンが力を合わせて地球を守るというもの。

同番組のクリエイター、レベッカ・シュガーはNPRの2018年7月9日のラジオ番組「1A」のインタビューで、クリスタル・ジェムたちは全員女性の見かけを持つ(female-coded)ノンバイナリーなキャラだということについて説明しています。自分にとってはそれはとても大切なことで、このような表現はこれまで他に見たことがないと話した後、彼女はこんな風につけくわえています。(10:37~)

ジェムたちは自分のことを女性だとは考えません。でも、人間たちといるとき女性だと解釈されても、それはそれで構わないんです。わたしもノンバイナリーな女性なので、このキャラたちを通して自己表現できるというのは本当にすばらしいことだと思っています。というのは、これって正真正銘、わたしが生まれてからずっと感じてきたことなんですから。

They wouldn’t think of themselves as women, but they’re fine with being interpreted that way amongst humans. And I am also a non-binary woman which is been really great to express myself through these characters because it’s very much how I have felt throughout my life.

シュガーは2016年のサンディエゴ・コミコンで両性愛者としてカミングアウトしていたのですが、ノンバイナリーでもあったんですね。『スティーブン・ユニバース』は最近レズビアン・ウエディングを描いて話題になったばかりですが、ジェムだけでなく主人公スティーブンも男と女のどちらでもないキャラになる回があったり、ノンバイナリーのドラァグクイーンを声優に起用したりと、男女二元論的ジェンダーの概念から自由なことでも有名だったりします。その根源は、ここにあったのかも。子供向け番組のこういう表現って本当に大切だから、レベッカ・シュガーには今後もどんどん活躍しまくってほしいです。