「ホモフォビックなツイートをした英政治家候補2名、辞職/停職処分に」の続報。イギリス独立党の、また別の政治家候補が、今度は同性愛を小児性愛と混同した発言をして問題視されています。どうやら、モグラ叩きのごとく次々こうした人が出てくる党だった模様。
詳細は以下。
くだんの発言をかましたのはリヴァプールの地方議員候補ポール・フォレスト(Paul Forrest)氏。氏が開陳した意見によると、ゲイ男性は「ノーマルな男性」の10倍も児童を虐待しやすいのだそうです。また彼は、カトリック教会を「アンチ・キリスト」と呼んだり、「イスラムの終わりは近い」などと述べたりもしているとのこと。
もうね、異性愛者のことを「ノーマル」と称している時点で「私は無知なまま憶測だけで物を言う人間です」と世界に向かって宣言してるようなものだよね。こういう人が同性愛者について根拠のない中傷を平気で振りまくのも、当然と言えば言えます。
以下、元記事コメント欄でのツッコミ。
ポール・フォレストがこの件に関して何の調査もしていないことは明らかだ。もし調べていれば、統計的に言ってゲイ男性は児童虐待者になる傾向がより少ないと気づいていたことだろう。児童虐待は通常、家族内で実行されるものだ。
Paul Forrest has clearly not carried out any research into this matter. If he had, he would have found that statistically speaking, gay men are LESS likely to be the ones who abuse children. Child abuse is normally carried out within the family unit.
もしこの男が口を開く前にどんな調査でもしていたと思うのなら、あなたは彼をあまりにも信用しすぎだ。
You're giving him too much credit if you think he did ANY research before opening his mouth on the subject.
コメント欄ではさらに、同性愛と小児性愛を関連づける証拠は発見されていないが、逆に関連を否定する証拠なら見つかっているとして、以下のようなリソースも紹介されています。
仮にも議員に立候補しようという人間がこうした先行研究すら調べず、特定集団(しかもマイノリティ)に不利益をもたらすデマを垂れ流すというのは最悪ですな。ちょっと調べたところ、イギリス独立党というのはもともと人種差別、性差別、ゼノフォビアやホモフォビアなどで悪名高い保守的な党なのだそうで、ならばこうした人材が次から次へと出てくるのにも不思議はないのかも。それこそもぐら叩きのごとく、出てくるたびに根気よく叩き続けるしかなさそう。