石壁に百合の花咲く

いちレズビアンの個人的メモ。

『The Fosters』(邦題『フォスター家の事情』)2×04 "Say Something"感想

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リーナは昇進をかけた面接に臨み、キャリーはステフと共に実の父親宅を訪問。マリアナはダンスチームの価値観に疑問を感じ始め、ヘズースとブランドンは恋愛でぐだぐだ。そうこうしているうちにジュードが大変なことに。なんかまた盛り込みすぎになってない?


The Fosters - 2x04 (July 7 at 9/8c) | Official Preview - YouTube

今回観てていちばん違和感があったのはティモシーの豹変かなあ。これまでの流れが、気のいい同僚→人を孵卵器扱いして「父親」面したがるエゴイスト→「孵卵器」のキャリア形成を邪魔するクソ野郎、だったのに、突然いい人に戻っちゃう理由がよくわかりませんでした。今回の面接シーンでも立派なセクシスト発言をかましてたしねえ。ティモシーの存在が「家族」を形成するものは何なのかというテーマにからんでくるのはわかるんだけど、「契約書の不備を突いて強引に家族に割り込もうとする精子ドナーも家族の一員です♥」っちゅー路線は無理がありすぎ。

リーナとティモシーの会話で、リーナがこんな名台詞を放つところは、すごくよかったとは思うんですよ。

"You aren't just say that you have integrity, you have to act like it."

ネットで自慢げに「【ここに適当なマイノリティ・グループ名を入れる】を差別するつもりはありません」と表明している方々に正座して100回ぐらい音読してほしい名文句ですね。しかし、だからと言って、あれだけリーナとステフの意向を無視して主張をゴリ押ししていたティモシーがこれだけでいきなり改心するかね? なんつーか、ティモシーを第2のマイク的なポジションにつけて「ほぉらレズビアン家庭にも男は介入できるんですよー」とアピールしようとしてんじゃないかと、疑いの目で見てしまうわ。

ひょっとしたらJudicornが急に喋らなくなった(緘黙? 失声症?)背後には、キャリーと半分しか血が繋がっていなかったことによるプレッシャーがあるのかもしれず、ならば今後そこまでDNAマンセーにはなっていかないかも、という気もするんですけどね。でもなんかちょっと不安。

ロバート・クイン一家の不穏な空気からしても、展開は当分波乱続きになりそうですよね。このドラマ好きなんだけど、見ていて疲れるので、もうちょっと何も考えずに見られるレズビアンもののシットコムでもあればいいのにと思います。『The Fosters』をハラハラしながら鑑賞した後、それ見て気分を癒すの。別にシットコムでなくても、1話完結でスカッと楽しめるような――あ、それなら、『リゾーリ&アイルズ』シーズン5でいいのか。このシーズンはとみにレズレズしいと評判だし。iTunesストアで買ったのがまだ見ないままたまってるから、後でちょっとチェックしてみようっと。