Pleasuring herself... / WillVision Photography
性的指向とオーガズムの関係について調べた研究で、レズビアンはバイセクシュアルやストレートの女性よりも性行為でオーガズムを得やすいことがわかりました。
詳細は以下。
Lesbians Are Having More Orgasms Than Straight Women
この研究は、インディアナ大学、エモリー大学、ラトガース大学の研究者によっておこなわれ、the Journal of Sexual Medicine2014年8月14日号で発表されました。2011年にオンラインで集めた回答者6151人のうち、過去12ヶ月以内にセックスした独身者で男性の性自認を持つ人1497人と、女性の性自認を持つ人1353人について調べた結果、パートナーとの性行為でオーガズムが得られる率(%)は以下のようになったとのこと。
カテゴリー | % |
---|---|
異性愛者男性 | 85.5 |
同性愛者男性 | 84.7 |
両性愛者男性 | 77.6 |
異性愛者女性 | 61.6 |
同性愛者女性 | 74.7 |
両性愛者女性 | 58 |
男性より女性の方が、性的指向による差が大きいことがわかります。この研究ではこうした傾向について、「レズビアンの自認がある女性の方が女性の身体を気楽でよく知っている(comfortable and familiar)ものと受け止めており、それゆえ概して女性パートナーのオーガズムを誘導することにより長けている」と説明されているとのこと。さらに、性的関係の長さや、ジェンダーに対する考え方、性行為中の役割、ホルモンなどの要素が影響を及ぼしている可能性も指摘されているそうです。
しっかし、これ、一部のナイーブな男性が「女性はちんこが介在しない方が気持ちいいのか!?」とショックを受けそうな結果ではあれ、レズビアンの目から見れば「今さら何を」てな話ですね。「本日の最新ニュース! 空は青い!」とか「熊は森の中で糞をする!」とか言われたようなもの。
ただ、同じように同性間セックスを営んでいてもゲイ男性だとなぜかヘテロ男性よりオーガズム率が(少しだけ)低いことや、バイセクシュアル女性はどういうわけか全カテゴリ中最低のオーガズム率であることなどは興味深いと思いました。論文のabstractではこれらに関する説明はないみたいなんですが、このあたりは今後の解明を待つしかないのでしょうか。とりあえず後発の研究を待ちつつ、「自分はレズビアンでよかった」と思っておくことにします。