2015年7月6日、韓国で、同性婚の婚姻届不受理の是非を問う裁判の最初の審問が始まりました。
詳細は以下。
韓国で裁判所が同性婚を認めるか関心高まる : 政治 : ハンギョレ
この訴訟を起こしたのは、映画監督でLGBT活動家のキムジョ・グァンス氏(50)と、クィア映画制作会社レインボー・ファクトリーCEOのキム・スンファン氏(31)。ふたりは2013年9月に公開結婚式を挙げ、同年12月ソウルの西大門区役所に婚姻届けを提出するも受理されず、2014年5月、ソウル西部地裁に不服申し立てを行っていたとのこと。
キム氏夫婦と弁護人は、「韓国の民法には、同性間の婚姻を禁止する文言がない」と主張した。 「希望を作る法」のハン・ガラム弁護士は「(区役所側は)婚姻そのものを異性間の結合と意味づけた辞書の内容を前提にし、その意味に同意していないので、結婚が成立しないという循環論法を展開している」とした。
辞書を根拠に不平等を正当化しようとするだなんて、まるで、東京府中青年の家事件の裁判で『イミダス』(1990年版)や『広辞苑』(第3版、1983年)を持ち出してゲイの排除を正当化しようとした東京都みたいですね。ちなみに東京都はこの裁判で、高裁から「無関心であったり無知であるということは公権力を行使する者として許されない」と言い渡され、敗訴しています。西大門区役所もさっさと負けてしまへ。
以下、キムジョ・グァンス氏のツイート。訳:「今日は、私たちカップルに、いや多分大韓民国の性少数者にとって重要な一歩を踏み出す日になりそうだ」。
오늘은 우리 부부에게, 아니 어쩌면 대한민국의 성소수자들에게 중요한 한 걸음을 내딛는 날이 될 것 같다.
https://t.co/ODYSA2suQy pic.twitter.com/7IzbwAagtO
— 김조광수 (@kimjhogwangsoo) 2015, 7月 6
韓国のみならず、アジア全体にとっても非常に大事な一歩だと思います。続報を見逃さないようにしなくては。