米国で2017年5月7日(日)に開催されたMTV Movie & TV Awardsで、映画『ムーンライト』のアシュトン・サンダース(Ashton Sanders)とジャハール・ジェローム(Jharrel Jerome)が最優秀キスシーン賞を受賞しました。
詳細は以下。
E! Newsによると、同性同士のキスがこの賞を受賞するのはこれで5回目だとのこと。これまでの4組は以下の通りです。
- サラ・ミシェル・ゲラーとセルマ・ブレア(『クルーエル・インテンションズ』)
- ジェイソン・ビッグスとショーン・ウィリアム・スコット(『アメリカン・サマー・ストーリー』)
- ウィル・フェレルとサシャ・バロン・コーエン (『タラデガ・ナイト オーバルの狼』)
- ジェイク・ジレンホールとヒース・レジャー(『ブロークバック・マウンテン』)
ということは、クィアな有色人種のキャラ同士のキスが最優秀キスシーンに選ばれたのは、これが初めてなんですね。以下、アシュトン・サンダースの受賞スピーチの一場面をどうぞ。
"This represents more than a kiss." Congratulations, @AshDSanders + @JharrelJerome: #MTVAwards pic.twitter.com/1OgggRdoky
— MTV News (@MTVNews) 2017年5月8日
訳:「この賞はジェロームとわたしより大きくて、ただのキス以上のものを表しています。この賞は、自分は『その他の人』みたいだと感じている人たち、はみ出し者たちのためのものです。これはわたしたちを表しているのです」
MTVは先日の「2016年ベストTVカップル17組」(The 17 Best TV Couples Of 2016)でも1位に『スーパーガール』のレズビアンカップルを選んでいたし、このMovie & TV Awardsでも今年から「男優賞」「女優賞」の区別をなくして「最優秀俳優賞」を設けたり(ちなみに受賞者はエマ・ワトソン)していて、やることがいちいち先進的だと思います。もっとも、先日GLAADが実施した調査によれば、米国では今や18~34歳の20%が自分はLGBTQコミュニティに属していると考えていて(35歳~51歳だと7%)、12%がジェンダー二元論にあてはまらない性自認を持っている(35~51歳だとその半分程度)そうですから、企業もどんどん考え方をアップデートしなければこれからのエンタテインメント業界で生き残れないということもあるのかも。
最後に、受賞ステージでのアシュトン・サンダースとジャハール・ジェロームが見せた指キスの場面をどうぞ。
You guys are too cute, @AshDSanders + @JharrelJerome 😘 #MTVAwards pic.twitter.com/NERocyGzt3
— MTV (@MTV) 2017年5月8日
かわいいなあもう! 受賞おめでとうございます!
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