同性愛者のアーティストが自分自身がカミングアウトに至るまでの体験を描いたYouTubeアニメ、『Coming Out』が、TouTubeの「急上昇」トップ30に食い込んでいます。
詳細は以下。
This Coming Out Animation Video is Going Viral | NewNowNext
動画はこちら。(冒頭の広告が長いけど、スキップで飛ばせます)
この動画の作者、Katzunさんはホモフォビックなキリスト教系学校出身。動画によれば、学校では性教育の時間にテキストの一章をまるまる使っていかに同性愛が悪であるかを刷り込まれたとのこと。それでも気がつくと『ロジャー・ラビット』のジェシカラビットや、バイセクシュアルの女性シンガーソングライターのホールジー(Halsey)に夢中になっていた彼女は、一生懸命「自分はゲイじゃない」と主張しながら生きてきたんだそうです。そのうち生身の女の子を好きになって、バイセクシュアルのいとこから「あんたゲイよ」と言われても、とにかく否認。でも、その女の子とどんどん仲良くなって、ついに両想いになり、自分を幸せにすることを(それが人を殺すこととかじゃない限り)恥だと思うことなんかないと思うようになったんだって。その初彼女が力になってくれて、Katzunさんは最終的には友達や家族にもカミングアウトできたんだそうです。
動画の最後のナレーションがいいですよ。ちょっと訳してみるとこんな感じ。
ホールジーみたいにセクシュアリティをすごくオープンにしている人たちがいなかったら絶対にこんなことはできなかった。それに、わたしが本当の自分を知ることを手伝ってくれたあの女の子に出会わなかったら、こんなことはできなかった。もしわたしがどこかにいるたったひとりの子の孤独感を減らすことができたのなら、それでわたしはやるべきことをやったってことになる。
I would never have done it without people like Halsey being so open about her sexuality, and I would never have done it without that girl I met who helped me realize who I am, and if I can make just one kid out there feel less alone, then my job is done.
あと、YouTubeに本人がつけているコメントも。
わたしが同性愛者だということはもうたくさんの人が知っているんだけど、このテーマに関しては言いたいことがたくさんあるので、それについての動画を作ろうと思いました。わたしは不幸にもホモフォビックな地域で育ち、似たような境遇の人がたくさんいると知っています。その人たちに、状況は必ず良くなるんだ、たとえ今この瞬間にはそんな風に思えなくてもそうなんだと知ってほしいんです。愛したい人を愛することは何も悪くありません。それを罪と呼ぶ人は何か間違ったことをしてるんです。みんな、愛してるよ。
I know a lot of you already know that I'm gay, but I decided to make a video about it because I had a lot to say on the subject. I've had the misfortune of growing up in a homophobic area and I know a lot of you are in the same boat. I just wanna let you know that it IS going to get better, even if it doesn't seem like it in the moment. You're doing nothing wrong by loving who you want to love. Those idiots who call it a sin are the only people doing something wrong. Love y'all.
すごく大事なメッセージだと思います。日本のゲイ・ティーンにも届きますように。