石壁に百合の花咲く

いちレズビアンの備忘録。内容は主に(1)LGBTニュース、(2)ガール・オン・ガールのポップカルチャーなど。

『WONDER SQUARE』(SOFTCHARM、三和出版)感想

Wonder square (SANWA COMICS No.)Wonder square (SANWA COMICS No.)
SOFTCHARM

三和出版 2007-08-06
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思い切りの良い変態アソート

18禁エロ漫画。「どこを切ってもロリでレズで自慰で尿でところにより乱交・陵辱(少女同士の)」という、いっそすがすがしいまでに思い切りの良い変態アソート(誉め言葉)。キャラクタが低年齢なせいもあってか、恋愛というより好奇心で、あるいは自慰の延長として体の関係を持つという展開が多いので、♀♀漫画に恋愛感情を求める方には不向きかと。が、恋愛より何より「まだ肉の薄いロリ体型の少女がたちが汁だくで絡みまくる図」がひたすら見たい方にとっては、これはもう天国のような作品集でしょうね。というわけで、読み手の属性によって評価が分かれる一冊だと思います。

個人的にすごく面白いと思ったのは以下の2点です。

  • ロリエロ漫画でありながら、「大人が少女の性を搾取する」という展開がひとつもないこと
  • 大人の男女のまぐわいに対する嫌悪感が垣間見えること

大人が少女の性を搾取しない点について

大人の男が少女の性をむさぼる話はひとつもなく、あるのは全て少女×少女です。女の子同士の強引なセックスや輪姦は存在しますが、あくまで少女だけの性のネバーランドのような世界なんですよ。

これに関して非常に面白いと思ったのは、作中の親や先生など、少女の周囲の大人たちの態度ですね。『WONDER
SQUARE』に登場する大人たちは、少女たちの激しい絡みを目撃しても、それをとがめるどころか、

  • 「そんなトコで二人してハダカになってると風邪ひくわよカゼ!」と軽やかにスルーしてしまう
  • 少女たちから「花粉症の治療だ」と説明されてあっさり納得してしまう
  • 一応児童相談所に相談に行くものの、そこで「優しい目で見守ってあげるのがいちばん」とアドバイスされる

……という風にしかなりません。少女の性を搾取するどころか暖かく守る側なんですね、この作品の大人たちは。そこがたいへん興味深いと思いました。

大人の男女のまぐわいに対する嫌悪感について

ややダークなファンタジー短編「The Harvestar 収穫の館」においてのみ、大人の男女のセックスが1回だけ登場するのですが、行為中に男は首を刎ねられ(より厳密には、行為の前から斬られてたんじゃないかと思いますが)、女は一瞬で乾ききった老婆と化して少女たちに侮蔑されながら死んでいきます。『WONDER SQARE』全体に通低する「少女たち同士の性の饗宴こそが素晴らしい」「大人は少女同士の性を阻害せず、見守るべき」という雰囲気の底にあるのは、ここに見られるような大人の男女の性に対する嫌悪感なんだろうなあと思いました。

まとめ

ある意味爽やかなまでに思い切りの良いロリレズエロ漫画。水着もたて笛もニーソックスも満載です。ストライクゾーンの方はぜひどうぞ。