石壁に百合の花咲く

いちレズビアンの個人的メモ。

『天然あるみにゅーむ!(2)』(こむそう、芳文社)感想

天然あるみにゅーむ! (2) (まんがタイムKRコミックス)

天然あるみにゅーむ! (2) (まんがタイムKRコミックス)

百合っぽさは激減、普通の4コマに。

女子高拳法部員がおりなすドタバタな日常を描くギャグ4コマ。面白いことは面白いんですが、百合っぽさは激減しており、途中まで「なんでこれの1巻を百合漫画レビューでとりあげたんだっけ……?」と真剣に悩みました。

百合ネタ低減の理由は、

  • 副部長の女好きがあまりアピールされない
  • 特定のカップリングネタがあまりなく、広く薄くじゃれあっている

といったあたりでしょうか。生徒会長と副会長(どちらも女)の幼少期の結婚の約束エピソードもあれば、現時点で生徒会長に憧れる下級生なんてのも出てくるのですが、どちらも百合というにはかなり薄いかなーと。全体的に、この巻でのキャッキャウフフは百合というより「子犬同士のじゃれ合い」的なノリだと思うんですよ。それはそれでじゅうぶん楽しく読めるのですが、3巻もこのトーンが続くようなら、もう百合漫画レビューのコーナーでは扱わないつもりです。

ちなみにギャグ4コマとしては相変わらず安定した面白さがあると思います。個人的には松太郎さんのネタがいちばん好き。いや、口絵だけじゃなくて、本編の方も。

まとめ

微百合と呼ぶよりさらに薄い、女子高生同士の「子犬のようなじゃれ合い」を描く4コマだと思います。漫画としてはじゅうぶん面白いので、百合云々にこだわらずにさらりと楽しむのが吉。