- 作者: 三上小又
- 出版社/メーカー: 芳文社
- 発売日: 2010/02/27
- メディア: コミック
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なんか違うものになっちゃってる……
1巻は面白かったんですよ、1巻は。ゆるゆるなのにどこかさっぱりとしたギャグが新鮮で、楽しく読めたはずなんです。でもこの2巻は、ほぼ主人公3人の「箸が転んでもおかしい」チックな内輪ウケの世界と化してしまっており、それにつられて笑える人じゃないと無理なんじゃないかと。で、あたしは正直無理でした。百合部分も1巻より淡泊です、ちなみに。
2巻のギャグについて
すみません、巻頭カラーの「なんつってっつっちゃったっ!?」で強引に押していく展開からして既についていけませんでした。ああ、主人公たちにはこれが面白いんだろうなーというのはわかるんですけど、それだけ。その他の作品も、ゆるいというより「オチてない」ように見えてしまって、消化不良感が残りました。キャラたちと視点を共有できる人ならじゅうぶん面白がれるのかもしれませんが、そうじゃないとつらいものがあると思います。
2巻の百合部分について
なんて台詞(p. 14)があったり、唯が縁のことを「スキスキだった」(p. 103)少女時代のお話が出てきたりはしてます。が、その一方で、この世界での女のコ同士のイチャイチャはマジではなく冗談であると示唆するエピソードもあり、全体としては百合っぽさはきわめて薄いと思います。三日も唯ちゃんのにおいガマンしたんだよー?
まとめ
人によって「笑える/笑えない」が極端に分かれそうな作品だと感じました。主人公たちと視点を同化して、自分を「箸が転んでもおかしい」状態にもっていける人なら楽しく読めるのかも。でも、あたしにはちょっと無理でした。百合っぽさもかなり希薄(ゼロではないにしろ)なので、百合4コマとして読むことも難しいかと。ゆるゆる系のギャグ4コマならば、この作品より『ゆるゆり』の方が個人的におすすめです。