石壁に百合の花咲く

いちレズビアンの個人的備忘録。内容は主に(1)LGBTニュース、(2)ガール・オン・ガールのポップカルチャーなど。

『ミカるんX(6)』(高遠るい、秋田書店)感想

ミカるんX 6 (チャンピオンREDコミックス)

ミカるんX 6 (チャンピオンREDコミックス)

謎解きと死闘に満ちた『日本と世界の昔話』編

「ミカ」と「るんな」の変身合体バイオレンス百合アクション、第6巻。今回は5巻ラストで時空の彼方に飛ばされたミカたちが繰り広げる「日本と世界の昔話」シリーズとなっております。相変わらずの奔放な想像力と、つきせぬバイオレンスが面白いです。地球が生体惑星へと改造されるあいだの幕間的な巻ながら、多くの謎解きがなされる巻でもあり、物語のテンションは最後までゆるみません。百合方面ではアキが健闘中。ミカとの軽い小競り合いもよかったです。

アキさん健闘中

ミカとるんながほとんど離れた場所にいるため、この巻では百合百合しい展開は比較的少なめ。そんな中、レズビアンのアキは村娘と乱交に励んだり、るんなと合体(美少女戦士的な意味で)してミカに嫉妬させたりとひとり気を吐いています。この人の無茶さ・ドスケベさって、嫌味がなくていいわー。4巻でさりげなく張られていた伏線(今の今までギャグかと思ってました)が少しずつ回収され始めているところも興味深く、今後とも目が離せないキャラクタだと思います。

想像力とバイオレンス

キャラたちが飛ばされた時代と場所の設定こそステレオタイプ的ですが、そこでのキャラたちの動かし方は相変わらずダイナミック。特にミカの役回りには驚かされました。こういう大ボラをぶちかます想像力に拍手です。

バイオレンス描写もいい味出してます。同じ美少女合体戦士でも、ベースとなる技術がレスリングか空手かで戦いぶりががらりと変わるところがまず面白いです。残虐表現も容赦なし。今回も人体は切断されたりえぐられたり突き刺されたりしまくっており、文字通りの出血大サービスでした。

謎解きいろいろ

6巻は謎解きの要素が強く、

  • ミカ
  • ディオニス・カッシアス(ミカの養父)
  • 七宝洞歌乃子(寮長さん)
  • ハインリヒ・コルネリウス・アグリッパ(歌乃子が連れている犬)

などの衝撃の過去が次々に明かされていきます。まさかここまで長いスパンの設定があったとは。上記の中では、特にミカと養父の過去エピソードの一場面にぞくりとさせられました。5巻p. 168でカッシアスが

キミらにとって青春は一度きりでとても短い 無駄にするなよ

と言っていたのはそういう意味だったのか!

まとめ

いきなり昔話シリーズになってしまってどうなることかと思いきや、中身はいつも通りにパワフルな『ミカるんX』でした。全裸巨大美少女は戦いまくり、人体はあっさり壊されまくり、スケベーなレズビアンは娘さん相手にセックスしまくる(1度に4人はすごいですアキさん)といった按配で、たいへん楽しく読ませていただきました。パズルのピースが次々とはまっていくかのような謎解き部分も気持ち良かったです。