石壁に百合の花咲く

いちレズビアンの備忘録。内容は主に(1)LGBTニュース、(2)ガール・オン・ガールのポップカルチャーなど。

『さくらリンク(2)』(河南あすか、一迅社)感想

さくらリンク (2) (IDコミックス 4コマKINGSぱれっとコミックス)

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キャラがのびのび、百合ネタも濃度up

鉄オタ、ミリオタ、同人女など、さまざまなオタ女子たちがキャッキャウフフする萌え4コマの第2巻。これで完結です。キャラクタが1巻よりのびのびと動き回っているし、百合ネタも濃度が上がっているしで、とても楽しく読みました。これならライトな百合ものとしてじゅうぶんおすすめできるかと。

話の幅が広がってます

1巻ではまだ「今回はサバゲネタ」「同人ネタ」のように1話ごとのネタの範疇が決まっていて、どことなく理が勝った話づくりになっていたように思います。各キャラの紹介という意味では必要なことだったのかもしれませんが、枠がはっきりしすぎてオタク以外にはウケにくそうな構造になっていたことも確か。ところがこの2巻ではさくらハイツの面々がより勝手気ままに動き回っている上に、エリンや白雪など非オタのキャラがうまく物語をひっかき回していて、話の幅がぐっと広がってきています。「オタ向け内輪ギャグ」から「オタクネタもある学園コメディ」へとシフトしている感じで、あたしはこっちの方が好きです。

百合方面も濃度up

相変わらずいちゃラブ路線な葵とつばめもいいんですが、特筆すべきはガチ百合キャラの白雪。その昔那智に告白して振られたという変人キャラですが、あのまっすぐな好き感情(p. 60)や前向きさ、そしてほんのり漂うせつなさ(p. 76)がたまらなくいいんですよ。白雪との過去話絡みで、那智が女のコが女のコに告白することについて、

まー べつに普通じゃない?

とさらりと言ってのける場面(p. 55)なんてのも嬉しかったです。また、白雪の登場が一種の触媒となったのか、那智と瑞穂のカップル度が微妙に上がっている(p. 95、p. 105など)ところもいい感じでした。

まとめ

話の幅も広がってるし、百合ネタもよかったしで、1巻より面白さ200パーセントUP(当社比)してると思います。適度にゆるくて、でも前向きで、やさしい読後感の百合4コマをお探しの方におすすめ。