石壁に百合の花咲く

いちレズビアンの個人的備忘録。内容は主に(1)LGBTニュース、(2)ガール・オン・ガールのポップカルチャーなど。

「感謝祭なのに居場所がない? うちにおいで!」とあるお母さんがよるべない子を助けるグループ創設

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4児の母ジェイミー・オルティーズ(Jami Ortiz)さんが、親から見捨てられたLGBTティーンを家に招いて祝祭日の食事を分かち合うFacebookグループを始めました。

詳細は以下。

Mother With A Heart Of Gold Opens Up Home To Disowned LGBT Teens On Thanksgiving Day|The Gaily Grind

もうね、オルティーズさんがFacebookに上げた画像の中のこの文章だけで、あたしゃ涙が出そうになりましたよ。

わたしの心は、家族に受け入れられていないために感謝祭に家に帰れないすべてのLGBTの人々とともにあります

My heart goes out to all the LGBT people out there who can't go home for Thanksgiving because they aren't accepted by their family

オルティーズさんの上の息子さんは、今年トランスジェンダーとしてカミングアウトしたんだそうです。息子さんのこれまでの苦労や、今家族に支えられていてさえどんなに大変かということを考えると、オルティーズさんは家族から見捨てられた子供たちのことを思って「胸が張り裂けそうになった」とのこと。以下、本人のことば。

「家族が何年もの間まったく支えになってくれていない同性愛者の子供たちを何人か知っています。それで、助けるために何ができるかと考えました」

“I’ve known a few gay kids over the years whose families have been less than supportive and it makes me wonder what I could do to help.”

こうして開設されたのが、"Room At The Table"(『テーブルに空きあります』)というFacebookグループ。家族や居場所のない人を有志が自分の家に招いて、一緒に祝祭日を過ごすためのグループです。

「もしあなたの家に温かい食事や、眠る場所や、シャワーやら何やらの余裕があるのなら、遠慮なく参加して場所を教えてください」と、ジェイミーのFacebookグループは説明している。「ホームレスやめぐまれない人に情報を伝えるリソースにアクセスできるのなら、遠慮なくシェアしてください! わたしたちは、誰もフレンドリーな場所なしで祝祭日を過ごさずに済むよう、ネットワークを作りたいと思っています」。

“If you have room in your home to offer a warm meal, a place to sleep, a shower, or anything of that sort, please feel free to join and state where you are,” Jami’s Facebook group explains. “If you have access to resources to inform homeless or the disadvantaged, please feel free to share! We want to network so nobody has to go a holiday without a friendly place to be.”

これ、あたしがハタチぐらいのときにあったら行きたかった……! いやもうキッズって年齢ではなかったけど、それでもホリデーシーズンの孤独ってのはこたえるものですから。ほら、日本だと、特にクリスマスから年末年始にかけての時期ね。街中が浮かれムードで、親しい友達も全員ウキウキ帰省しちゃって、自分は何にもすることがなくて、仕方ないから大掃除にひたすら打ち込んで、狭い部屋を隅から隅まで完っ璧に磨き終わっていよいよすることがなくなって、本棚の前で体操座りしながら新年を迎えた日のことは、たぶん一生忘れません。そうそう、貧乏だからクリスマスイブもみっちりバイトで、全然平気なつもりで一日中クリスマスケーキ売って、深夜スーパーで「これぐらい贅沢してもいいだろう」と半額で投げ売りされてたチキンを買ってきて、いざ一口かじったら生ゴムもびっくりの硬さでどうやっても噛み切れなくて、その瞬間いきなり目から涙がぶわっとあふれたことも、たぶん一生忘れない。たとえ住む場所や小銭を稼げる仕事があっても、帰る場所や受け入れてくれる家族がないというのは若者にはとてもつらいことです。オルティーズさんと彼女のグループは、単に食事や寝場所を提供するだけでなく、人の命を救っているのだとあたしは思います。