石壁に百合の花咲く

いちレズビアンの備忘録。内容は主に(1)LGBTニュース、(2)ガール・オン・ガールのポップカルチャーなど。

ヘテロ男性の少なくとも14~18%は自慰中にディルド等を挿入している(米研究)

The head of a snake?--Roman sculpture, the Louvre, Paris
The head of a snake?--Roman sculpture, the Louvre, Paris / Hunky Punk

自慰に関する研究で、少なからぬ数の異性愛者男性がソロプレイ中に肛門への異物挿入を楽しんでいることが判明したそうです。

詳細は以下。

A lot more straight men are using dildos to masturbate than you might think - Gay Star News

心理学者のアリソン・キルシュバウム(Allison Kirschbaum)氏が2015年11月に米国ニューメキシコ州アルバカーキで開催された性科学カンファレンスで発表したところによれば、男性がマスターベーションで採用している手法は以下の通りだとのこと。

手法 %
触る/しごく 94.0
バイブレーター 32.2
圧力 77.4
シャワーの水流 47.7
表面を撫でる 66.4
肛門への刺激 33.6
物体の挿入 24.0
乳首プレイ 35.3
妄想 81.6

Gay Star Newsはこの結果から、「一般的な統計では人口の6~10%がゲイまたはバイセクシュアルなので、14~18%の異性愛者男性が自慰中に挿入による刺激を得ていることになる」と述べています。

性科学ボディワーカーのキアン・ド・ラ・クール(Kian De La Cour)氏は、この調査結果には驚かないと述べ、以下のように話しているそうです。

「もしセクシュアリティについて話しても身体のある部位にスティグマを付与せずにいられるのなら、その方がいいでしょう、人々がそのことを試してみて、自己の探求お通じてより多くの快楽にアクセスするよう、この研究が促してくれるといいのですが」

‘If we can talk about sexuality and not attach stigma to certain areas, it would be better. This study will hopefully encourage other people to try it and access more pleasure through exploring themselves.’

そう言えば、アナルセックス自体が別にゲイの専売特許じゃないんですよね。米国疾病対策センター(CDC)によれば、異性間のアナルセックス経験者率はこんな感じで増えつつあるみたいですよ。

  2002年 2006-2010年 2011-2013年
男性 34.0% 37.0% 38.9%
女性 30.0% 31.6% 33.1%

ただし、その一方で『エンジェルス・イン・アメリカ』のロイ・コーン的な、挿入はともかく被挿入を楽しむのは「女」か「ゲイ」のすることで、男らしい男のすることではないというスティグマはまだ存在してるんじゃないかとも思います。そういったくだらないスティグマを払拭するためには、こうした研究は重要かも。

さて、上記記事の元になった研究を探してみたのですが、論文やそのアブストラクトをネットで見つけることはできませんでした。著者名やタイトルから言って、ミズーリ大学セントルイス校の大学院のWebサイトで紹介されているこちらの研究ではないかと思います。

Allison Kirschbaum, Clinical Psychology and Zoe Peterson.  "Would You Say you Masturbated If...?"  Definitions of Masturbation and Implications for Research and Practice."  Presentation at the Society for the Scientific Study of Sexuality conference, November 2014.

そして、カンファレンスでのプレゼンテーションの画面と思われる映像はこちら。これだと女性のデータも見られて、なお興味深いです。