石壁に百合の花咲く

いちレズビアンの個人的備忘録。内容は主に(1)LGBTニュース、(2)ガール・オン・ガールのポップカルチャーなど。

ゲイ青年に父親からFacebookの友達申請。さあどうする!? というフィリピンのCM

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フィリピンの携帯電話会社、スマート・コミュニケーションズ(Smart Communications)が、ゲイの息子から父親へのカミングアウトを描いた心温まるCMをリリースしました。

詳細は以下。

Touching Filipino ad examines the anxieties of coming out to your parents on Facebook

CMはこちら。

このCMの主人公は、父親からFacebookの友達リクエストを受けて困っているゲイの青年。リクエストを受け入れたら(acceptしたら)、同性の恋人と映っているセルフィーが丸見えになってしまい、同性愛者であることがばれてしまいます。

悩んだ末に彼はリクエストを承認し、父親にメッセージを送るのでした。

父さん、受け入れたよ

Dad inaccept na kita

お父さんからの返信はこちら。

息子よ、わたしもだ(わたしもおまえを受け入れているよ)

Anak ako din

ちなみに米国のピュー・リサーチ・センターの調査によれば、フィリピンは成人の73%が「社会は同性愛を受容すべき」と答えたという「ゲイ・フレンドリー」な国。しかし地元のゲイ団体は、受容されているのはゲイのエンターテイナーなどのステレオタイプに当てはまる人だけで、それ以外は拒絶されており、同性間のセックスも「不道徳で不自然なもの」とみなされていると主張しています。また、フィリピンのLGBTの人々700人を対象とした調査では、回答者の10人にひとりが暴力や虐待を受けた経験があり、そのほとんどが家で親からやられたものだったとのこと。マニラのゲイ権利活動家Jonas Bagas氏は、こうした状況を以下のように形容したそうです。

フィリピンにあるのは「大目に見ること」であって、「受け入れること」ではない。

“What we have in the Philippines is tolerance, not acceptance,”

これらを踏まえて見ると、スマート・コミュニケーションズのCMが、「受け入れる」という単語をキーワードにしたことの意味がよくわかります。先日のマニー・パッキャオのホモフォビックな発言に大きな反論が巻き起こったことでもわかるように、変わりつつあるんじゃないでしょうか、フィリピンも。