石壁に百合の花咲く

いちレズビアンの個人的備忘録。内容は主に(1)LGBTニュース、(2)ガール・オン・ガールのポップカルチャーなど。

ジェフリー・タンバーがドラマ『トランスペアレント』降板

イライザ

元アシスタントと共演者からセクハラ被害を訴えられていた米俳優ジェフリー・タンバー(Jeffrey Tambor)が、Amazonのドラマ『トランスペアレント』から降板すると表明しました。

詳細は以下。

Jeffrey Tambor Exits ‘Transparent’ After Sexual Harassment Allegations | Deadline

ジェフリー・タンバーはまず自身の元アシスタントのヴァン・バーンズ(Van Barnes)から、次いで『トランスペアレント』の共演者トレイス・ライセット(Trace Lysett)からセクハラで告発され、その両方の容疑を否定していました。ヴァン・バーンズとトレイス・ライセットはどちらもトランスジェンダー女性で、タンバーから不適切なことを言われたり、股間をおしつけられたりしたと主張しています。Amazonは現在これらの申し立てについて調査中です。

TVLineによると、2017年11月中旬時点で『トランスペアレント』の脚本チームは同ドラマの第5シーズン(2018年配信予定)をタンバー演じる主要キャラ「モーラ」不在の話にすることを受け入れており、その後、クリエイターのジル・ソロウェイが、モーラを話から消す方法を検討していたとのこと。そして2017年11月19日、ジェフリー・タンバーがDeadlineに対し、自ら同番組を降板すると表明したんだそうです。以下、引用します。

「モーラ・フェファーマン役を演じることは人生最大の名誉であり、創造的な経験でした」と、このエミー賞受賞俳優は日曜日Deadlineに語った。「しかしながら、ここ数週間ではっきりしたのは、これはもうわたしが4年前に契約した仕事ではないということです」

“Playing Maura Pfefferman on Transparent has been one of the greatest privileges and creative experiences of my life,” the Emmy winning actor told Deadline on Sunday. “What has become clear over the past weeks, however, is that this is no longer the job I signed up for four years ago,”

「撮影現場に影響を及ぼしていると思われる、政治色を帯びた雰囲気のことを考慮すると、自分が『トランスペアレント』に戻れるとは思えません」

“Given the politicized atmosphere that seems to have afflicted our set, I don’t see how I can return to Transparent.”

『トランスペアレント』のモーラは初老になってからトランスジェンダー女性としてカミングアウトしたキャラで、ジェフリー・タンバーはこの役でゴールデングローブ賞やエミー賞、全米映画俳優組合賞などを受賞しています。受賞スピーチで彼は「ハリウッドはトランスジェンダーの役者をもっと起用するべき」などと訴えていたはずなんですが、あれは「政治色」がない発言で、トランスジェンダー当事者からのセクハラ告発は「政治色を帯びている」という認識なんでしょうかねえ。

ちなみに同ドラマの脚本家兼プロデューサーのOur Lady Jは、タンバーのこの発言に対してこんなツイートをしています。

訳:「わたしは、いかなる形のハラスメントも加害も許さないという政治色を帯びた雰囲気の一員であることを誇りに思っています」。