- 元NFLフットボール選手がカミングアウトし同性パートナーとの結婚予定発表
- 『クィア・アイ』のジョナサン、子猫と戯れつつ質問に回答
- セリーヌ・ディオンがジェンダー中立な子供服ラインナップ立ち上げ
- コスタリカで2020年5月から同性婚可能に
- イングランドの養子の8人にひとりが同性カップルと縁組 過去最高
- タイムズスクエアに「ゲイお断り」の巨大看板
- Lyft運転手、「ゲイは全員殺したい」と乗客脅す 米マイアミ
- ゲイバーに銃撃ほのめかす脅迫 警察が出動 米フィラデルフィア
元NFLフットボール選手がカミングアウトし同性パートナーとの結婚予定発表
Jeff Rohrer Is the First Known N.F.L. Player to Marry a Man - The New York Times
1980年代にダラス・カウボーイズで活躍していた元フットボール選手、ジェフ・ローラー(Jeff Rohrer, 59)氏がゲイとしてカミングアウトし、同性パートナーのジョシュア・ロス(Joshua Ross)氏との結婚予定を発表しました。
以下、NYタイムズより、本人の談話です。
「もし1980年代にダラス・カウボーイズに自分はゲイだと言っていたら、即座にクビを切られたでしょうね」とローラー氏は言った。「当時は今とは別世界で、人はそういうことを聞きたがらなかったんです」“If I had told the Dallas Cowboys in the 1980s that I was gay, I would have been cut immediately,” Mr. Rohrer said. “It was a different world back then, people didn’t want to hear that.”
80年代というとHIV/AIDS差別が熾烈を極めた時代で、世界でもようやくデンマークで同性パートナーの登録制度ができたぐらいの頃でしたもんね。
Outsportsによると、2018年のクリスマスに60歳になるローラー氏は、ロス氏と交際している今、何十歳も若返った気持ちだとのこと。異性愛者の友人たちが10代の頃どんな気持ちだったのか、今になってわかるってことです。
「16歳になったような気分です」とローラーは言った。「生き返った気がします。まるで生まれ変わったみたいです」
”I feel like I’m 16,” Rohrer said. “I feel revived. Like I’m born again. Again.”
なお結婚の日取りは2018年11月18日、つまり今日だとのこと。おめでとうございます、お幸せに。
『クィア・アイ』のジョナサン、子猫と戯れつつ質問に回答
Jonathan Van Ness Plays with Kittens While Sharing Self-Care Tips
「各界のセレブリティに、子犬や子猫と戯れつつファンからの質問に答えてもらう」というBuzzFeed Celebの定番企画、Celebs Play With Puppies & Kittensに、『クィア・アイ』のジョナサン・ヴァン・ネスが登場。子猫もジョナサンもかわいいし、質問への回答もいちいち気が利いてて楽しいです。
セリーヌ・ディオンがジェンダー中立な子供服ラインナップ立ち上げ
Céline Dion Just Launched A Gender-Neutral Children’s Clothing Line
カナダの歌手セリーヌ・ディオン(Céline Dion)が、子供服ブランドNUNUNU(ニューニューニュー)との協力のもと、ジェンダー・ニュートラルな子供服のブランドCELINUNUNUを立ち上げるんだそうです。
本人がTwitterに上げているプロモーション動画が最高。女スパイよろしく病院に侵入したセリーヌが、一律でピンクか水色の服を着せられている赤ちゃんたちにあることをするという内容なんですが、最後に捕まったセリーヌが「落ち着いて、わたしはセリーヌ・ディオンよ!」と言うと、黒人女性の警備員に「はいはい、そんならあたしゃビヨンセだよ」と返されるの。
I’ve always loved nununu and what they represent. Partnering with them to encourage a dialogue of equality and possibility makes so much sense. - Céline xx…https://t.co/wYoqnDhIIE#celinununu @celinununu pic.twitter.com/HWeO54h4NT
— Celine Dion (@celinedion) 2018年11月13日
CNNでのインタビューもよかった。
Celine Dion launches gender-neutral clothing line for children https://t.co/lfXv4YNNqj pic.twitter.com/a34GogJa1f
— CNN (@CNN) 2018年11月17日
コスタリカで2020年5月から同性婚可能に
Costa Rica now has 18 months to equalize marriage
「コスタリカ最高裁、同性婚禁止を違憲と判断 - 今週の未紹介LGBTニュース(2018年8月12日) - 石壁に百合の花咲く」の続報。2018年8月に「同性婚の禁止は違憲」、「立法府が法律を改正しなくても、18か月たてば自動的に同性愛の禁止が解除される」とする判断を下したコスタリカ最高裁が、2018年11月14日、法改正のデッドラインを2010年5月と定めました。つまり、同国では遅くとも2020年5月から同性同士で結婚できるようになるというわけです。
なおelpais.crによれば、同国のカルロス・アルバラド(Carlos Alvarado)大統領はこれについて、「あとはもう時間の問題です。権利の完全な平等が実現されるのです。愛は勝ちます」とソーシャルメディアでコメントしているとのこと。
イングランドの養子の8人にひとりが同性カップルと縁組 過去最高
Record-breaking one in eight adoptions in England are by same-sex couples
英国教育省が2018年11月15日に発表した統計により、イングランドで2018年度に養子縁組された子供3820人のうち450人が同性カップルにひきとられたとわかりました。英国では、2002年から同性カップルが養子をとる法的権利が認められています。2015年の時点で8.4%、2016年で9.6%の養子が同性カップルにひきとられており、2018年度の11.8%というのは過去最高値です。
ちなみに地方自治体によって養護されている子供の数も過去最高(75420人)に達している一方、養子縁組の総件数は2015年から30%減っていて、にもかかわらず同性カップルによる養子縁組は増え続けているんだそうです。異性カップルは一体何どこで何してんの?
タイムズスクエアに「ゲイお断り」の巨大看板
Activists take aim at anti-LGBTQ 'hate group,' Alliance Defending Freedom
No Gays Allowed, a provocative new campaign, is shining a spotlight on a conservative legal group labeled an anti-LGBTQ “hate group” by the Southern Poverty Law Center. https://t.co/xYyXNDbnko - @NBCOUT
— NBC News (@NBCNews) 2018年11月15日
ニューヨークのタイムズスクエアに、「ゲイお断り」("No Gays Allowed"、直訳すると『ゲイは許されない』)と大書した巨大看板が出現。どこのアンチゲイ団体の広告かと思いきや、看板の下の方には「Alliance Defending Freedom(訳注:キリスト教系のアンチLGBTグループ)を止めてください。詳細はNoGays.orgを」と書かれているんでした。
NBCによれば、Alliance Defending Freedomというのは(1)同性愛の違法化、(2)トランスジェンダーの人々を男女別に分かれた設備(トイレなど)から締め出すこと、(3)LGBTQの人々へのサービス提供合法化などを求めて活動している団体で、南部貧困センターからヘイトグループと分類されているところだとのこと。上記の看板は、そのAlliance Defending Freedomの危険性を伝えるために非営利の法律団体Citizens for Transparencyが、設置したもので、2018年2月まで掲示される予定なんだそうです。早い話が、Alliance Defending Freedomを食い止めなければ、本当に「ゲイお断り」の社会になってしまうよという意味なわけ。
事情がわかってほっとしたけれど、あんなに目立つ観光地にいきなり「ゲイお断り」の看板ってのは心臓に悪いわ。似たような文脈の看板(sign)なら、SNLが2016年にやったこっち(動画はこちら)の方が好き。
The Electoral College may have gone for Trump, but #SNL's 'Hillary Actually' skit will help you laugh the pain away. https://t.co/PA9JlK0hYq pic.twitter.com/U1hkrgChko
— Splinter (@splinter_news) 2016年12月20日
Lyft運転手、「ゲイは全員殺したい」と乗客脅す 米マイアミ
Man Says Lyft Driver Pulled Gun on Him in Downtown Miami - NBC 6 South Florida
米国フロリダ州マイアミで、配車サービスLyftの運転手が銃を振り回し、さらにホモフォビックなことを言って乗客を脅したとして通報されました。この乗客、アンドレス・ベリオンド(Andres Berreondo)さんによれば、運転手はベリオンドさんから「GPS地図の通りに走ってますか」と聞かれて激高し、銃を引っ張り出して、「ゲイは全員殺したい」("I want to kill everyone that is gay.")と言ったのだそうです。ベリオンドさんが911に通報すると、運転手は車を停め、ベリオンドさんを殴ったり蹴ったりして無理やり車から降ろさせたとのこと。
なおLyftはNBC 6に対し、このような行動は容認できない、Lyftのコミュニティではいかなる差別も暴力も許されないとコメントしているそうです。
これだから配車サービスやタクシーは怖いんだよなあ。ちなみにあたしはLGTの愉快な仲間たちとタクシーに乗ることが多いので、大抵なじみの運転手さんをアプリか電車で呼ぶか、安全だとわかっている会社のタクシーを選んで乗るかのどちらかにしています。用心するに越したことはないので。
ゲイバーに銃撃ほのめかす脅迫 警察が出動 米フィラデルフィア
Police Step Up Patrols After Social Media Threat to Philadelphia Gay Bars - Towleroad Gay News
米国ペンシルベニア州フィラデルフィアのゲイバー、「Woody's」と「Voyeur」が、ソーシャルメディアで銃撃をほのめかす脅迫書き込みをされ、警察が金曜(2018年11月16日)夜のパトロールを強化しました。VoyeurがFacebookで発表した声明によれば、フィラデルフィア警察はこの事件の捜査をしており、国土安全保障省は、この脅迫は信頼性が低く、根拠がない(non-credible and unfounded)ものだと言っているとのこと。
ちなみに米国では先週、マサチューセッツ州ボストンの少なくとも2軒のゲイバーが電話で脅迫されたばかりです。パルスの銃撃事件と言う最悪の先例があるし、洒落になりませんよこういうの。なお11月6日の中間選挙で、マサチューセッツ州ではトランスジェンダー保護法の存続が認められ、ペンシルベニア州では上院選でも知事選でも民主党が勝利をおさめています。まさかこれらの結果に反感をおぼえた保守派が脅迫に走ってるんじゃないでしょうね。