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ラブラブエンドはあるものの、今ひとつ。
女子刑務所を舞台とする凌辱ゲー。一応ラブラブレズエンドはあるにはあるんですけど、そこまでの経緯がしょうもなさすぎて今ひとつかと。具体的なマイナスポイントとしては、
- 男による凌辱シークエンス多数
- 同性愛というより、「ヘテロ女性による性暴力」色が濃い
- 愛あるエロですら愛撫はド下手
- 女体の構造がほとんど宇宙人
- キス絵・ハグ絵などのラブいCGはゼロ
といったあたりでしょうか。以下、順を追って詳しく述べてみます。
1. 男による凌辱シークエンス多数
のっけからいきなり男性看守による「身体検査」(内容は推して知るべし)で始まり、レイプによる破瓜もあります。男性看守はその後何度も登場してかなり悪虐な強姦シーンを繰り返すので、どちらかと言うと「レズゲーというより、女性同士のセックス『も』ある凌辱ゲー」と考えた方が正確かと。凌辱属性がない方や、そもそも男性が出てくるレズゲーが苦手な方には超地雷かも。(逆に言えば、そういうのがツボな方にとってはストライクゾーンど真ん中かもしれませんが)
2. 同性愛というより、「ヘテロ女性による性暴力」色が濃い
ヒロイン葵をさんざん犯す神流(かんな)という女性キャラは、どう見てもレズビアンではなく異性愛者だと思います。というのはこの人、シャバにいたときの男性とのセックスを自慢している上に、今でも男性看守とのセックスをたっぷり楽しんでいるからです。葵に対して「オトコを誘うイヤラシイ匂いがプンプン臭うよ」などと男性を意識した発言ばかり繰り返すあたりや、普段セックスのお相手をつとめさせているまどかに対して愛情のかけらもないところから見ても、この人は別に同性が好きなわけではなく、単なる欲求不満の暴力的なヘテロセクシュアルだとわかります。そのへんが萎え。
3. 愛あるエロですら愛撫はド下手
要するに葵と璃緒のセックスのことなんですが、一晩中野郎2人にめちゃめちゃに犯されたばかりの葵を慰めようとするのはいいんだけど、そこでキスもハグも手で触ることすらせずにいきなり双頭ディルドを使い出すって何考えてるんですか璃緒。股間さえ刺激しとけば女大喜びだなんて、どこの童貞の妄想だっつの。
4. 女体の構造がほとんど宇宙人
かつてあたしは、『その花びらにくちづけを わたしの王子さま』のレビューで
ボディーシャンプーの扱いがちょっと変。粘膜にそんな刺激の強いもんつけたら痛いだろうに、楓と紗良は「ヌルヌルする」と大喜びで塗りたくって膣粘膜摺り合わせてます。どんな鋼鉄の外性器ですかそれは。そこまで極端に鈍感な股間を持つ百合キャラって、なーんか嫌だと思うんですが。
などといちゃもんをつけたのですが、『女囚姦獄』の女体描写のミラクル具合に比べれば、そんなのぜんぜんまともな範疇でした。『女囚姦獄』では、何を突っ込まれても(それこそボディーシャンプーどころではないものを、です)炎症ひとつ起こさない鋼鉄の膣粘膜はもちろん、「クリトリスを朝まで吸われ続けるとサイズが大きくなり、下着に擦れるだけでも感じてしまってあら大変」なんていう超理論まで飛び出す始末なんですよ。それって少なくとも地球人のクリトリスではありえない現象だと思うんですけど。真空ポンプでキュッポンキュッポンするとちんこが大きくなる(という触れ込みの)「ペニス増大器」とかの延長の発想だとしても、ファンタジー入りすぎてて気持ち悪いっす。
5. キス絵・ハグ絵などのラブいCGはゼロ
これは完全に好みの問題なんですが、ラブラブハッピーエンドでさえもキス絵が一枚もないというのは物足りませんでした。低価格(定価3990円)による容量の問題だとしても、これはちょっと寂しかったです。
まとめ
女性同士のハッピーエンドは一応あるものの、そこまでの経過がヘボすぎるため、「レズゲーというより、単に同性間セックス『も』たくさん出てくる凌辱ゲー」風味になってしまっている作品。かなり人を選ぶんじゃないかと思います。